「ゆきだるまのお家」の間取りが決まり、浴室の中身を決める段階になったとき、担当設計士さんが言いました。
浴槽も、いろいろ選べますから
でも浴槽なんて、だいたいどこの家でも同じだと思っていました。
どこぞの豪邸や、特別にこだわった家ならまだしも、ウチはローコスト住宅です。
統一規格の同じような形のバスタブだけなんでしょうね。
そう考えていたら、違ったのです。
実際にいくつかの選択肢があり、我が家では「エコベンチ浴槽」を選びました。
今回は、ちょっと変わった形の「エコベンチ浴槽」について、実際に使用した感想をまとめます。
浴槽の選択肢は4タイプ
我が家はLIXILのユニットバス「アライズ」を選択しました。
※「ゆきだるまのお家」では、LIXIL「アライズ」、もしくはTOTO「サザナ」の2択です。
さて、「アライズ」には、浴槽タイプも複数の選択肢が用意されています。
それまで住んでいた貸家では、ほぼ正方形の狭いポリ浴槽でしたから、それよりマシなら何でもいいと思っていました。
でも、いざショールームに行くと、やっぱり心はときめきますね。
浴槽に入ってみたり、材質の違いに驚いたり、たっぷりと楽しみました。
ちなみに「ゆきだるまのお家」仕様のアライズでは、浴槽の選択肢は4つです。
順番に紹介しますね。
いずれのタイプも、背もたれが斜めになって寄りかかる姿勢がとれたり、アームレスト用の窪みがあります。
エコベンチ浴槽
浴槽の片側1/3程度が1段高くなっていて、ベンチとして座って使える浴槽です。
エコベンチとして盛り上がった分、浴槽内は狭くなるので、満水時は35Lの節水が出来ます。
ベンチ部分に座った状態で満水にすれば、少ない湯量で半身浴ができるという触れ込みでした。
ストレートライン浴槽
真っすぐのラインと直角で、デザイン性が高い浴槽。
LIXILショールームでの説明は、「おしゃれな浴室になりますよ!」
ラウンドライン浴槽と1600ロング浴槽
曲線デザインで、一番オーソドックスなデザイン。
床は平らで、小柄な人なら足を延ばせます。
背の高い人向けには、ほぼ同じデザインで、幅広の1600ロング浴槽もあります。
我が家では、エコベンチ浴槽を選びました。
エコベンチ浴槽、実際の感想
メリット
- ショールームで聞いたメリットはこちら。
- 節水になる。
- ベンチを使えば、楽な姿勢と少ない湯量で半身浴ができる。
- 疲れたら、ベンチで休憩できる。
節水になる
これは本当です。
浴槽の底に座って(ベンチではない部分)、立ち上がると、お湯はふくらはぎまでしかありません。
こんな少ないお湯だったんだ、とびっくりします。
物理的なデータとして、ベンチ部分の有無で35Lの差が出るそうですね。
自分で計測はしていませんが、まあそうだろうと感じます。
半身浴が楽ちん&疲れたらベンチで休憩
これは、どちらもしていないのでよくわかりません。
半身浴はともかく、なぜ「ベンチで休憩できる」が強調されるんだろうと思っていました。
でも、同じくエコベンチ浴槽を選んだ知人によると、
- エコベンチは、浅瀬で子供を遊ばせる感覚で使える
- その間に、自分は急いで身体を洗う
なんだそうです。
そういえばと思って、ホームヘルパーや訪問看護に聞いてみました。
(実は医療・介護系で働いてます)
- 高齢の方が入浴するとき、エコベンチ部分に座って休憩する
- 浴槽の出入りで、エコベンチ部分を経由する(お尻を持ち上げやすい)
これは、けっこうあるみたいですね。
デメリット
追い炊きのとき、熱いお湯に触ってしまう
私の購入したエコベンチ浴槽ですが、お湯が流れ込んでくる流入口をご覧ください。
浴槽の底に座って、エコベンチに寄りかかっていると、ちょうど太ももの部分に当たります。
お湯が冷めてきて、自動で追い炊きになったとき、突然お湯が流入してくるので驚きます。
チャイムとか、前触れは何もありません。
しかも、かなり熱いお湯です。
追い炊きで加温するから当たり前ですが、あつっ!となりますね。
エコベンチと反対側に寄りかかっても、やっぱり太ももに熱湯が触れます。
結果的には、体育座りをして、隅で小さくなるほかないのです。
全身お湯に浸かって、足を伸ばすのは無理
そもそも、手足を伸ばして、ゆっくり全身お湯に浸かりたいなら、エコベンチは選ばないと思います。
実際、無理です。
- ベンチ部分に腰かけて、足を伸ばす。
- ベンチと反対側に寄りかかって、足はベンチの上に伸ばす。
これが限界です。
また前述の知人の体験談ですが、
幼稚園児2人と大人ひとりで入るのは、狭すぎてキツイ
だそうです。
小さい子供は、じっとしていませんものね。
エコベンチ浴槽は、洗濯にも使える
私は滅多に浴槽には入らず、ほとんどシャワーです。
そんな我が家ですが、エコベンチ浴槽は大活躍しているのです。
その使い道は、
予洗いや手洗い用の洗濯スペース
犬の専用の毛布やラグ、犬が粗相してしまったタイルカーペット・・・
洗濯機に入れる前に予洗いしたり、ゴシゴシ洗いの前に洗剤に漬け置きしています。
エコベンチ部分を除いた浴槽が、ちょうどいいサイズなんです。
普通の浴槽だと、毛布やラグがしっかり浸かるまでお湯をはると、けっこうな水量になります。
でもエコベンチの底部分なら、ちょっと大き目な洗濯桶、もしくは洗濯スペースにちょうど良いです。
エコベンチ浴槽は、節水を求める場合に大ヒット
エコベンチ浴槽は、節水という点では、とても優秀です。
ただ、浴槽内の面積を縮小して実現した節水なので、狭いことは狭い。
手足を伸ばして入浴したいなら不向きですが、そこにこだわらないなら、家計に優しくお勧めな浴槽だと思います。
もうひとつ、
- 大物の布類を予洗いして洗濯する
- 大量の何かを手洗いするために、洗剤に漬け置きしたい
その洗濯・漬け置き場所として、我が家では大活躍です。
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