「ゆきだるまのお家」を建てるにあたり、ホームインスペクション(住宅診断)を利用しました。
依頼したのは、「さくら事務所 ホームインスペクション北海道(以下、さくら事務所北海道)」です。
それも、工事立ち合い+内覧会(竣工検査立ち会い)で、ほぼフルスペックのプランです。
なかなかの費用が必要なことで、お願いする事業所には悩みました。
でも結論としては、「さくら事務所北海道」に依頼してよかったと感じています。
ではなぜ、「さくら事務所札幌」ホームインスペクションを依頼したのか、その理由をまとめました。
ホームインスペクションを依頼した理由
「ゆきだるまのお家」は、ローコスト住宅です。
総費用が安く済むのも魅力のひとつですが、一方で、それが不安の種でもあります。
担当設計士さんを含め、藤城建設については、信頼してお願いしました。
でも、実際に工事をするのは、それぞれ専門の業者や職人さんたちです。
ローコスト住宅は、総費用が抑えられている。
大工さんへの報酬費用も安いだろうから、雑な工事をされるのでは?
そんな不安がなかった、と言えば、ウソになります。
かと言って、素人の自分が現場に行っても、理解できることなどわずかでしょう。
- 設計通りの施工なのか、工事が省略されていないか、建築基準法に合致しているのか。
- はっきり言うと、手抜き工事はないか?
- 知識のある第三者に評価してもらいたい。
これが、ホームインスペクションを依頼した理由です。
「さくら事務所北海道」に依頼した理由
札幌近郊で、ホームインスペクションを請け負う事業所を検索すると、一番初めに表示されるのがここでした。
さくら事務所 ホームインスペクション北海道
東京に本部があり、各地の支部は、それぞれ1級建築士の事業所ですね。
ホームページにもある通り、個人向けホームインスペクションの業界では、最大手で老舗です。
他の事業所にも問い合わせの上で、「さくら事務所」に決めた理由はこれです。
- ホームページがわかりやすい
- 希望するプランがあり、しかも明朗会計だった
- 対応件数の実績が多い
- ホームインスペクションは、元々の施工業者(今回は「ゆきだるまのお家」を建てる藤城建設)の利益にもなる、という考え方
ホームページがわかりやすい
そもそも、ホームインスペクションは何なのかが解説されたうえで、料金プランが提示されています。
実際の事例もたくさん紹介されています。
しかもたくさん使われている写真は、いかにも現場で撮影したと感じられるもので、好感が持てました。
ホームインスペクションについて、付け焼刃の知識しかない私にとって、理解のハードルを下げてくれるホームページだったのです。
「さくら事務所北海道」のホームページで得た知識で、さらに検索したり、情報収集することもできました。
希望するプランがあり、しかも明朗会計だった
工事中から完成時の状態チェックまで、建物を丸ごと確認してほしい。
この希望に沿ったプランがありました。
しかも、見積もりしないと詳細不明なモノではなく、コースとして決まった料金設定があったのです。
なお、プラン内容と料金については、後述しています。
ところでホームインスペクションは、元々は中古住宅やマンション売買の分野で広まってきた経緯があります。
それも関係しているのか、私が依頼した2018年頃の札幌では、新築戸建てのプランは、多くはありませんでした。
また、ホームページ上には詳細の記載はなく、直接問い合わせないとわからなかった事務所もけっこうありました。
対応件数の実績が多い
創業してからある程度の年数が経っていて、かつ実績が多いという点も重視しました。
北海道だけでなく、全国の件数を合わせたものですが、年間2000件以上。
短期間に急成長した場合は、なにか無理があるかと心配になりますが、創業してから20年以上経っています。
ホームインスペクションだけでなく、ミスやクレームに対応するノウハウも蓄積されているはず、と考えました。
施工元業者への気遣い
さくら事務所のホームインスペクションは、施主・施工業者の双方の利益に繋がることが目的と謳っています。
ホームページにも書かれていたし、事務所を訪ねた時にも、そう説明がありました。
この考えがはっきりしているところも、好感を持ったことのひとつでした。
ホームインスペクションでは、設計の良し悪しは判断しません。
「ゆきだるまのお家」は、しっかりと細部まで計算された設計で、高断熱・暖かい建物にしていると信頼しています。従って、設計には問題なし。
そうすると、あとは実際の工事はどうなのか、です。
第三者の立場にある専門家によって、「設計通り工事」「手抜きされていない」「不備がない」と評価されれば、家を建てている工務店(藤城建設)の手腕を証明することにも繋がると思うのです。
つまり、
- 藤城建設は、しっかりした会社・職人に現場工事を依頼している
- 「ゆきだるまのお家」は、設計通り「高断熱で暖かい家」になっている
と、なるわけです。
施主と工務店でいい家を作るためのお手伝いとして、ホームインスペクションを活用しましょう
こういう方針に共感したのでした。
藤城建設はイヤな気持ちにならないか
ホームインスペクションを依頼するにあたり、やっぱり心配していたのはこれですから、すっと気持ちが楽になったのでした。
料金とプラン
ホームインスペクションには、たくさんの工程があります。
木造の新築住宅の場合にお勧めされていた項目はコレです。
- 基礎工事の全般
- 建物自体の工事(防水・外壁・断熱)
- 内装下地
- 竣工立ち合いチェックなど
基礎工事だけ、断熱材だけ、あるいは、上棟して以降のチェックだけお願いしたい。
こういうことも可能で、それぞれに料金設定があります。
例えば、こうです。
【木造住宅(軸組構法)/延床面積125㎡未満/札幌近郊】
建築途中検査(1回) 6万5千円~
完成検査(1回) 7万円~
3回以上の場合は、1回あたり5万5千円~(完成検査は、6万5千円~)
※契約時に頂いた資料より(2018年8月)
でも、レストランと同じで、アラカルトメニューは高くつきます。
そこで、コースプランも用意されています。
※契約時の資料を元に作成しました。直近の情報は、さくら事務所ホームインスペクション北海道のホームページでご確認ください。
私が依頼したのは、標準コースC「施工チェック7回」です。
料金は、約40万円(税込み)。
2018年秋に申し込んだときは、図のように割引料金で利用できました。
なお、作業終了後に追加された料金は、一切ありませんでした。
支払い方法は、着工時と終了時の2回払いです。
クレジット清算も可能でした。
ホームインスペクションで対応できること
ホームインスペクションは、あくまでも「住宅診断」です。
コンサルティングや指導することが目的ではありません。
- 設計内容の良し悪しを判断すること
- 施工業者へ、工事の方法や状態について、指導すること
- 工事内容を強制的に是正すること
これらは行いません。
設計通りに行われていない工事があれば、それを施主に報告します。
そして施主が必要と判断したら、それを施工業者に伝えて、対応を依頼することになるのです。
←図にするとこんな感じです(yukidaruma作成)
これは、「さくら事務所北海道」に限らず、ホームインスペクションのルールみたいなものだそうです。
「さくら事務所北海道」は、プランと料金が明快
ホームインスペクション(住宅診断)とは、既にあるものを予定表に照らし合わせて「評価」します。
技術を積み重ねて、正確性を追求する仕事だと思います。
従って、「経験・実績を積んでいる」事業所を探しました。
それから重視したのは、プランや料金のわかりやすさです。
「さくら事務所北海道」では、ホームページ上にプランや料金が公表されていますし、実際に行われた作業や支払った料金もその通りのものでした。
そして実績やプラン・料金ともに、ホームページ上で公開されていることが、申し込みする決め手になったと感じています。
次回は、「さくら事務所北海道」のホームインスペクションにて、実際の申し込み手順や作業・報告についてレビューします。
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