「ゆきだるまのお家」で建てた我が家では、地鎮祭をやりました。
これ、家の間取りも決まり、工事の契約も終了した段階で、次に見えてくる関門ですよね。
家づくりにまつわる儀式をどこまで実施するか
つまり、地鎮祭・上棟式・竣工祭をやるのかどうか、です。
地域や世代によって、それぞれイメージされるものがだいぶ違うようですね。
本州の一部地域では、全てを大々的に行うとも聞きます。
ぱーっと餅をまくとか、酒盛りするとか。
ちなみに、札幌近郊だとこんな感じ。
- 地鎮祭は、土地の氏神様にご挨拶するもの
- 上棟式は、無事に棟上げを終えたことを守護神に感謝し、大工さんを労うもの
- 竣工祭は、建物が完成したことをお祝いするもの
- 地鎮祭はまだしも、上棟式や竣工祭までやるのは、豪邸の持ち主が多い
参考:今回お願いした神社の神主さんより聞き取り
結論としては、我が家は、地鎮祭のみをお願いしました。
伝統にあまりこだわらないという北海道の地域性もありますが、一番は、やっぱり費用の問題です。
自分の身の丈にあった家づくりを、「ゆきだるまのお家」でやっているわけです。
なので、「お披露目」の意味合いが強い上棟式や竣工祭は、費用をかけてまで必要はないです。
でも土地については、実は亡くなった祖父母のものであり、きちんと挨拶をしておきたいと感じました。
霊感の強い祖母でしたから、その方が喜んでくれそうな気もしました。
これが、地鎮祭をした理由です。
ネットの体験談では、高額な費用がかかる例も見受けられますが、「ゆきだるまのお家」では、ローコストで実現できたのでしょうか。
地鎮祭とは
地鎮祭とは、家を建てる場所の氏神様へ、工事の安全や無事をお願いする儀式です。
建物や家の繁栄も、合わせて祈祷することが多いようですね。
札幌近郊では神式が定番ですが、仏式もあります。
神式で行う場合、本式としては、その土地の氏神様(を祀る神社の神主)をお招きします。
その氏神様についても、厳密に考えるといろいろとややこしい。
例えば、実際には、産土神さまや鎮守神さまは別の神様です。
でも最近は、同一視している地域が増えているそうですね。
言い伝えとか、伝説とか、大好きなので興味はあります。
でも、今回のメインは「家を建てること」なので、シンプルな地鎮祭でやろうと決めました。
「ゆきだるまのお家」の地鎮祭
オプション扱いになる
地鎮祭は、「ゆきだるまのお家」の費用プランには入っていません。
希望するなら、オプション扱いです。
担当設計士さんに相談したところ、
どっちでも、お任せします
でした。
藤城建設に依頼する施主の中でも、する人としない人がいるそうですね。
ちなみに藤城建設に手配をお願いしても、自分で特定の神社に依頼しても、どちらも可能です。
実際の費用
我が家の地鎮祭に関しては、藤城建設に準備と対応を丸ごとお願いしました。
総費用は、
3万円(ぽっきり)
これには、神社の依頼、神主への謝礼、祭壇設営やお供え物の費用も含まれていました。
神社
こちらからは指定せず、藤城建設にお任せしました。
名前は伏せますが、札幌市東区の神社です。
自宅地域を管轄する氏神様ではありませんが、隣市だし、北海道内だからヨシとしました。
ちなみに実際に来てくださった神主さんは、物腰が穏やかで、優しい雰囲気のおじさんでした。
地鎮祭の当日
地鎮祭の当日は、カラリと秋晴れでした。
9月の週末です。
大安吉日がベストでしょうけど、あまり気にしないでお願いしました。
全てをお任せしているので、施主の私は手ぶらです。
服装もラフで、ワンピースを着ていました。
いっしょに参加した父は、休日の普段着です。
現地に到着すると、もう既に祭壇が出来上がっていました。
そして、いよいよ地鎮祭が始まりましたが、複雑な工程はありません。
神主さんが祝詞をあげ、お祓いして土地を清めます。
それから、決められた場所に施主が鍬(くわ)や鋤(すき)を入れてお終いです。
正味、30分くらいだったと思います。
なんだか、あっという間でした。
儀式の意味
難しい作業はありませんが、地鎮祭で行われる儀式にはそれぞれ意味があります。
地域差はあるでしょうけど、今回おこなったのはこれでした。
- 四方祓いの儀
- 刈初(かりぞめ)・穿初(うがちぞめ)の儀
- 鎮物(しずめもの) 埋納 の儀
四方祓い(しほうはらい)の儀
まずは、敷地の四方を清める四方祓いの儀です。
半紙と麻で作られた切麻(きりぬさ) と粗塩やお米を敷地の隅っこ4か所と中央に撒いたり、大麻で祓うなどして清めます。
神主さんが先導し、私(施主)も続いてやりました。
切麻は、大きめの紙吹雪といった感じです。
刈初(かりぞめ)・穿初(うがちぞめ)の儀
神様に工事の開始を知らせる儀式で、「起工の行事」とも言うそうです。
富士山のような円錐に盛った砂を施主が鍬(くわ)で3回掘ります。
その時に「エイ、エイ、エイ」と声をかけるのですが、これがなかなか恥ずかしい。
その後、施工者である藤城建設さんが鋤(すき)で砂をすくい、同じように3回繰り返します。
こちらは慣れているのでしょう。大きな声で「エイ!エイ!エイ!」。
この一連の動作が、草を刈り、地面を掘る(穿つ)所作を示すんだそうです。
鎮物(しずめもの) 埋納 の儀
鎮物(しずめもの)とは、神様を鎮め、工事の無事安全を祈念するためのお守りです。
封筒に入れられており、どんなものかは見ていません。
先ほど鍬(くわ)を入れた際に、神主さんが砂の中に埋めます。
ですが、地鎮祭後に藤城建設さんで受け取り、基礎工事をする際に建物の中心部の地中に埋めなおすそうです。
お供え物
祭壇や必要なお供え物も、みんな藤城建設で手配してもらったものです。
引き上げてきた供物の一部はこんな感じ↓
その他に、藤城建設さんから日本酒の進呈もありました。
この豪華なお供え物は、生ものがほとんどなので、両親にプレゼントしました。
ひとりでは消費しきれない量でしたから。
地鎮祭は、区切り
地鎮祭は儀式ですから、気の持ちようだと言われればそれまでです。
やらなくても、気にしない人はいるでしょう。
でも、私にとっては、ひとつの区切りとして、大切な思い出になりました。
それまでは、熱に浮かされたような、ハイになった状態で、家のことを決めてきました。
なので、どこか非現実的と言いますか、夢の中のような心地だったのです。
だけど地鎮祭をすることで、
ついに自分の家を建てるんだ
たくさんお金を払うんだ
こんな実感が湧いてきたのでした。
個人的には、地鎮祭はしておいて良かったです。
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