「ゆきだるまのお家」と言えば、ローコスト住宅なのに「高断熱・高気密の建物」がウリです。
私も、まさにそれに惹かれて契約しました。
でも、ホントのところは、高断熱とか高気密とか、よくわかっていませんでした。
もちろん理屈とか、メカニズムは理解できるのですが、体感とか実感はなかったのです。
なぜなら、「高断熱・高気密の家」に住んだことがなかったからです。
今回は、「高断熱・高気密」ゆきだるまのお家にて、生活の快適具合をレビューしてみました。
ただ今の自宅の感想だけでは具体性がないので、その前に住んでいた貸家(戸建て)と比較しながらお伝えします。
「ゆきだるまのお家」で建てた自宅と、以前住んでいた貸家
↑いつもぽかぽかの「ゆきだるまのお家」
自宅「ゆきだるまのお家」について
2019年に完成・引き渡しで、札幌近郊に建てました。
総2階建てで、延床面積は約26坪。
断熱材や窓のスペックと材質、24時間換気システムは、標準仕様のままでオプションはつけていません。
ちなみにQ値 0.96w/㎡Kです。
※C値は、別料金で測定が必要なので、計測していません。
引っ越し前に住んでいた「貸家」について
築40年前後の平屋3LDKですが、正式な築年数や広さ、断熱材の有無は全て不明です。
仲介業者を通さず、大家さんとは個人契約でしたので、その辺は適当なのです。
これは、田舎あるあるですね。
ちなみに北海道のかなり北の方に住んでいました。
なお換気は手動です。
←台所の換気扇。羽のすき間から外が見えています。
台所の換気扇や各部屋の通気口を、自分で開け閉めします。
そして居間にある掃き出し窓の下と、台所のシンク下にすき間があり、アリが入ってきていました。
※コーキング材で、自分で埋めました。
※きっと、他にもたくさんすき間はあったと思いますが、多すぎて探す気にもならず。
すき間風がない
今どきの新築家屋なら、まあ当然かもしれません。
「ゆきだるまのお家」も、すき間風は全然感じません。
これ、とっても快適ですね!
古貸家では、
- 台所シンク下の扉を開けたとき
- 窓ガラスの近くに手をかざしたとき
- 玄関で靴を履くとき(玄関は、なんと引き戸でした)
日常的に、すき間風を感じたものです。
気にしていないつもりでしたが、やっぱりストレスだったんだ。
「ゆきだるまのお家」に住んで、実感しました。
肩こりや頭痛が軽減しましたもの(注:個人の感想です)。
家の中で温度差を感じない
「ゆきだるまのお家」では、家の中では、基本的にどこに行っても、室温に大きな差はありません。
夏は、クーラーで1階だけを涼しくしていますが、冬はホント差がないです。
※温度計で確かめました。せいぜい1~2℃の気温差です。
秋口に暖房をまだ使ってない頃は、家全体がひんやりでした。
そして暖房を入れれば、家全体が暖かくなりました。
足元から、冷えが上ってくるのも、感じません。
台所のフローリングも、冷たくないです。
※床暖房ではないので、発熱はしませんが。
古貸家だと、こうはいきません。
台所は、足元からゾワゾワと冷えてくるので、調理がイヤでした。
浴室は寒く、床は冷たく、心臓をキュウと握りつぶされる思いでした。
←こんな感じ。※(「魔女の宅急便」ジジ)画像はお借りしました。
トイレは、凍結を防ぐために、水道管にタオルをぐるぐる巻きつけていました。
玄関に置いた野菜ジュースはペットボトルの中で凍り、みかんは段ボール箱の中で冷凍されていくのです。
室内の気温差は、脳梗塞や心臓発作などを誘発し、突然死につながるとされています。
いわゆるヒートショック現象ですね。
気温差に対応するために、血管が収縮・拡大して、血圧が乱高下してしまうことが原因です。
引っ越しで、きっと寿命は延びたことでしょう。
結露がない
「ゆきだるまのお家」に住んで、ひと冬を過ごしました。
その間なんと、一度も結露を見かけていません。
居間だけではありません。
脱衣所や玄関の窓も、さらりとしています。
古貸家では、冬に限らず、夏以外はいつも滴るほど結露していました。
結露取りシートもぐっしょりです。
窓の下の壁にも水滴が伝い、カビも生えかけていました。
犬たちがいるので、カビキラーは使いたくありません。
ネットで仕入れた知識で、重曹攻めにしましたが、効果はいまひとつでした。
結露がないということは、
壁のカビとの攻防戦がないということですね!
チーズなら良いですけど、家そのものをカビと共有したくはありません。
カビは、アレルギーや肺炎の原因になりますから。
ウチにはおりませんが、小さいお子さんやお年寄りが家族にいれば、
結露がない
これは、かなり重要なのではないでしょうか。
虫が出ない
戸建住宅に住むということは、虫との戦いは避けられません。
と覚悟していましたが、「ゆきだるまのお家」で暮らしてからは、虫を見かけません。
窓を開けたとき、うっかり入ってきた虫は別として、
- ワラジ虫とか
- ゲジゲジとか
- クモとか
見ませんね。
外から帰宅すると、玄関前の階段にゲジゲジが這っていたり、24時間換気システムの吸気口を掃除したら、両手に山盛りの羽虫がいたので、周囲は虫のいない環境ではなさそうです。
自宅の裏は、ずばり林ですしね。
これは断熱というより、高気密な造りに理由があるのでしょう。
そういえば、現場監督さんにも「虫は出ないはずだけら、たくさん見つけたら必ず連絡して」と言われていたのでした。
古貸家に住んでいた頃は、もうホントに、いろんな虫が訪ねてきたものです。
でも犬たちのことを考えると、殺虫剤は気軽に使えません。
となると、進化するのはこの私です。
- 割りばしでつまむ
- 柄の長いクイックルワイパーで追い払う
- ラップの芯にガムテープを巻き付けて、虫を吸着する
けっこう戦えるようになったのですが、その技も封印です。
虫がいない家、はっきり言って、最高です!
暖房・冷房費は安くなった
高断熱・高気密の「ゆきだるまのお家」に住むとは、どんな感じなのか。
- 家の中はどこでも、気温が(ほぼ)一定で暖かい。
- 結露はない。
- 虫も出ない。
実際に住んで体験すると、予想以上に快適でした。
しかも、貸家時代よりも、光熱費が安くなっているのです。
今年になってからの光熱費です↓
R2年1月 | R2年2月 | R2年3月 | R2年4月 | R2年5月 | R2年6月 | R2年7月 | R2年8月 | R2年9月 | |
灯油 | |||||||||
使用量(L) | 211.7 | 185.6 | 138.9 | ? | ? | ? | 152 | ? | ? |
単価(円) | 82 | 78 | 69 | ? | ? | ? | 63 | ? | ? |
金額(円・税込み) | 19,095 | 15,924 | 10,542 | ? | ? | ? | 10.534 | ? | ? |
電気 | |||||||||
使用量(kWh) | 415 | 395 | 319 | 325 | 318 | 164 | 220 | 218 | 196 |
金額(円:税込) | 13.034 | 12,383 | 10019 | 10,233 | 10054 | 5162 | 6777 | 6532 | 5695 |
春先に電気代が増えるのは、灯油暖房をつけるほどでもないけど、エアコンで暖をとった時期。
夏場は、クーラー代ですね。
6月後半から8月半ば頃までは、気温設定の上で、日中のクーラーはつけっぱなしです。
なにしろ、熱中症に弱いお犬様が3匹もいるものですから。
一方、注目すべきは灯油代です。
夏場は給湯くらいしか使用しないので、請求がありません。
暖房を付けっぱなしにした冬でも1~2万円に収まっています。
古貸家に住んでいた頃は、
- 冬場の灯油代は、一番多い月で6万円以上
- 夏場のクーラー代(電気代)も、平常時にプラス月1~2万円くらい
断熱・気密に隙がありすぎて、外気に合わせるように、室内の気温も上下していたからでしょうね。
高断熱・高気密「ゆきだるまのお家」で暮らすとは、こんな感じです。
短期滞在ならまだしも、もう古い家には、住めないかもしれません。
コメントや体験談などお願いします
体験談すごく、参考になります。
ありがとうございます!また書こうかな・・・という気持ちになってきました。
とても参考になります。考え方は自分も同じです。近く藤城建設に相談予定です。来年予定してます。
コメント、ありがとうございます(^◡^)
完成後は正直とくにトラブルもなく、ブログに書くこともなく・・・という状況です。でもこの前の冬は、思い切って暖房費の節約にチャレンジしたところ、灯油代が1万円ほど安くなったのは驚きでした。それまでほぼ全く節約していなかったので(それでも同レベルの家より安かった印象)、節約上手なら相当な光熱費圧縮になる印象です。
もしご希望なら、建て主紹介も可能なので(これから建てる方は、オプションが一部無料になったりするやつです)、遠慮なくご連絡下さい。
素敵なお家が建ちますように!
とても参考になります。考え方は自分も同じです。近く藤城建設に相談予定です。来年予定してます。