真夏は35℃を超える暑さなのに、真冬はマイナス30℃以下。
日高山脈から吹き降ろす山風は強風で、しかも地震だって多い。
そんな寒暖差が大きく、過酷な気候の十勝で、環境に耐えられる強い住宅をリーズナブルに提供しているハウスメーカーがあります。
それは、ロゴスホーム。
本社のある帯広と十勝地方だけでなく、札幌や東北地方でも新規棟数を増やしている会社です。
今回は、そんなロゴスホームについて、基本情報や口コミをまとめました。
ロゴスホームとは
北海道品質と北海道価格、そして十勝型住宅
これがロゴスホームのコンセプトです。
たとえば東京で人気のある住宅でも、北海道では「寒すぎる」場合もあります。
北海道の暮らしには、過酷な気候や地震に耐える「強さ」、暖房など燃料消費を抑える「省エネ」が必要です。
これが、「北海道品質」なのです。
一方で、北海道に住む人々の平均収入は、決して高額ではありません。
高性能の住宅設備を、高価格で提供するのでは、マイホームが高嶺の花になってしまいます。
そこで、リーズナブルな費用設定を目指したのが「北海道価格」です。
断熱性能でトップ、デザイン性ならナンバーワンというような一点豪華主義ではなく、
ちょうどよい価格と性能・デザイン
これが「十勝型住宅」であり、ロゴスホームの持ち味なのです。
ロゴスホームのローコスト住宅
ロゴスホームには、フルオーダー(自由設計)・セミオーダー・規格型住宅のそれぞれにプランが用意されています。
その中で、ローコスト住宅に該当するのはこちら。
- ライフスタイルデザインハウス Fortage ENA(エナ)
- 規格型住宅 ZERO-CUBE+FUN シリーズ
規格型住宅 ZERO-CUBE+FUNについては、ロゴスホームのオリジナルではありません。デザイン企画会社LIFE LABEL の提供商品ですね。
その他に系列会社として、企画住宅部門「ハウジングカフェ」も展開しています。
今回は、フルオーダー(自由設計)かつローコスト住宅「ENA」について注目しました。
Fortage ENA(エナ)
出典:ロゴスホーム
基本スペック
Q値 | UA値 | C値 | 耐震性能 |
公表なし | 公表なし | 公表なし | 2以上 |
※全棟で「長期優良住宅」の基準は満たしています。
ローコスト住宅のシリーズ | Fortage ENA(エナ)
※ひとつ上の上位シリーズ「Fortage DUO(デュオ)」も、2000万円前後(30坪程度) |
坪単価(目安) | 48~56万円/坪 |
施工地域 | 北海道札幌エリア、千歳エリア、苫小牧エリア、中標津エリア、帯広エリア、釧路エリア(それぞれ地域に支社あり) |
断熱材など | 内断熱(充填断熱)、高性能グラスウール16Kほか |
暖房方法 | 全室パネルヒーター型セントラル暖房
※熱源は、オール電化、灯油、ガス ※DUOの場合は、床暖房(1階)+パネルヒーター(2階) |
間取りの自由度 | 自由設計 |
平屋 | 可能(プランあり) |
土地の紹介 | あり |
工法 | 2✕6工法(ツーバイシックス) |
アフターサービス | 6ヶ月、1年、2年、5年、10年の定期点検
地盤保証20年 |
その他 |
料金の仕組み
30坪程度の見本プランによると、
1529万4350円(税抜)
※坪単価は、48万円強
この料金は、「すぐ住める」状態に完成するまでの費用です。
ただし土地の状態で大きな差が出る分水工事や外構工事は別途料金です。
※ひとつ上のブランド「DUO」は、30坪程度で概ね2000万円前後(税抜)が目安となります。
値引きはしない
ロゴスホームでは、「値引きは一切しない」と宣言しています。
既にコストカットの努力をした上で、「適正価格」を提示する方針だからです。
これはつまり、裏を返せば、
どの施主からも一定の利益しか得ることはない
こういうことでしょう。
声の大きいお客さん、交渉力のある施主だけが得をするのではないのです。
フェアプレイで、好感が持てます。
ローコストの理由
Fortage ENA(エナ)が上位モデルの「DUO」よりもローコストとなっている理由はこれです。
- 暖房システムを「全室パネルヒーター」に限定
- 3種換気システム
- キッチンや浴室などの住宅設備を指定
- 布基礎
選択肢を絞っているんですね。
一方で、住宅全体の機能としては、「長期優良住宅」の申請要件を満たしています。
そして間取りについては、完全自由設計です。
基本的な住宅スペックは「まあまあ」で、オプション料金をかけても、造作や内装材に工夫を凝らしたい。
こんなニーズに応えるプランとなっています。
「ちょうどよい」住宅性能について
2✕6(ツーバイシックス)工法
柱や梁・筋交いなどで建物を支える木造軸組工法(在来工法)に対し、構造用合板を打ち付けて強固な面で支えるのが2✕4 (ツーバイフォー)工法です。
その2✕4 (ツーバイフォー)工法で必要な建材を更に分厚く、頑丈にしたのが、2✕6(ツーバイシックス)工法なのです。
出典:ロゴスホーム
ロゴスホームでは、2✕4工法と比較して、1.57倍分厚く、2.5倍強い壁を標準仕様としています。
これにより、台風や強風、地震にも強い耐震性のある家となっています。
また、2✕6(ツーバイシックス)工法は、省令準耐火構造です。
分厚く強固な木材は、火がついても、まず表面が炭化します。
【表面だけ焼けて炭化した建材】
出典:ロゴスホーム
この炭化層が酸素を遮断するため、内部まで燃え広がらず、ファイヤーストップ材として機能するのです。
そのため、多くの火災保険では、一般的な在来工法よりも、2✕6(ツーバイシックス)工法では保険料を割安に設定しています。
2✕4 (ツーバイフォー)工法と言えば、木造軸組工法(在来工法)に比べ、
地震に強い
耐火性が高い
機械製材なので、ゆがみが少ない
など、様々な利点があります。
構造用合板など強度の高い面と、柱を打ち付けて一体化する構造のため(モノコック構造)、外部からの力も「面」で受け止め、分散することができます。
そのため、ゆがみにくく、高い耐震性が得られます。
ちなみにモノコック構造とは、外皮が強度部材を兼ねた状態で、飛行機や自動車にも採用される造形方法です。
自然のものですが、カブトムシやクワガタの外殻、あれもそうですね。
断熱性能
出典:ロゴスホーム
2✕6工法では、柱や構造建材が分厚く太くなる分、充填する断熱材も多く必要です。
ENAでは内断熱のみですが、2✕4住宅の約1.6倍の分厚さで、断熱材を充填しています。
断熱材は、高性能グラスウール16Kを採用。
さらに室内側には防湿シート「ダンシーツ」、外壁側には防水シート「ウェザーメイトプラス」で断熱材を保護し、性能を長く維持できるよう工夫されています。
住宅設備
キッチンやシステムバス、トイレ、洗面台については、ロゴスホームで厳選された製品が装備されます。
現時点でのラインナップは下記の通りです。
キッチン: Panasonic(リビングステーション)
洗面: LIXIL(ピアラ)
トイレ: LIXIL(ベーシア)
浴室: TOTO(サザナ)
自由設計
キッチンなどの住宅設備や、基礎や断熱など住宅性能は「ほどほど」のENAですが、間取りについては、自由設計です。
数パターンからしか間取りを選択できなかったり、基礎プランから大幅な変更が難しいローコスト住宅が多いですが、ENAではその制限がありません。
まずは家族やライフスタイルに合った間取りを決め、その上で、特に重視したい部分はオプションをつける。
こんな家づくりができるのです。
Fortage DUO
ロゴスホームでは、ENAの上位シリーズとして、Fortage DUOも手がけています。
ENAよりも「もう少し高性能」で、ただし「一般の注文住宅よりは価格を抑えた」住宅ですね。
総費用としては、住宅そのものの広さや形にも寄りますが、
ENAよりも、数百万円アップと言ったところです。
ちなみに30坪程度の建物で、2000万円前後(税抜)が目安です。
DUOとENAの違い
DUOとは、自由設計はそのままで、ENAよりも全体的に住宅性能を向上させたプランです。
ENAと違い、充実しているポイントは、こちら。
- オリジナル換気システム(あったかばくりっこ)
- ベタ基礎
- 床暖房
- 選べる住宅設備(キッチン・システムバス・トイレ・洗面台)
オリジナル換気システム(あったかばくりっこ)
出典:ロゴスホーム
DUOもENAと同様に「第3種換気システム(自然給気+機械排気)」ですが、冷たい外気をそのまま取り入れるのではなく、暖めてから室内に循環させる仕組みを採用しています。
それが、ロゴスホームオリジナルの換気システム「あったかばくりっこ」です。
方法は、こうです。
外気は一度床下へ通し、熱チャージユニットを通過させる。
熱チャージユニットは、床暖房の熱を再利用する。
既に生じている熱エネルギーを活用し、省エネにも配慮した仕組みですね。
これで、新鮮だけれど暖かい空気が室内に流れ込むというわけです。
ロゴスホームの口コミ
ロゴスホームに関する口コミはこちらです。
ロゴスホームで建てました。色々な意見はありますが、どこのハウスメーカーでも色々な意見はあると思います。建設数が多ければ多いほど意見が増える、つまりそれだけ建設数をこなしている会社である証でもあります。
率直に言うと今のところ何の不自由もなく快適な生活を送れています。ロゴスホームで建てて良かったと思ってます。社員さんは若めですが、その分時代を反映した美的感覚や意見をアドバイスしてくれたり全体的にお洒落な印象です。
若者の感性はとても参考になることもあります。
冬も床暖でポカポカ生活、アフターフォローもしっかりしています。
検討している方の少しでも参考になれば幸いです。
ロゴスは建築当初は対応いいのですが、アフター対応が悪すぎます。 どちらで建てるにしても、アフターが(内容)しっかりしてるところを選んだ方がいいですよ。
一昨年の秋に札幌で建て替えをした者です。 宅建は匠建コーポレーションの事と思います。 ロゴスは帯広本社の会社で匠建は札幌の会社です。 断熱の標準仕様の比較ではロゴスは2×6なので壁厚140mm断熱になるのでこちらの方が良いと思います。 匠建の標準では断熱材が薄いです。なので、オプションで付加断熱(W断熱)にすると良いと思います。 アフターメンテナンスではロゴスは元々、帯広の会社なので万が一札幌撤退になると困ります。 床暖房が良いのであれば匠建、断熱性能を求めるならロゴスが良いと思います。
無料掲示板やQ&Aサイトの住宅板など、かなり活発に意見が書き込まれています。
良い評判も悪い評判もあり賛否両論ですので、気になるキーワードがあれば、他の会社とも比較してみましょう。
施工事例
ロゴスホームの施工事例は、こちらです。
札幌よりも気候の厳しい旭川市でも、ENAは建設されていました。
出典元:ロゴスホーム
ENAモデル【旭川市神楽)
ENAモデル(旭川市豊岡)
札幌市内のショールーム情報
出典:ロゴスホーム
ロゴスホーム札幌北ショールーム
ロゴスホームのコンセプトは、「北海道品質」「北海道価格」そして、
厳しい自然環境に対応した「十勝型住宅」です。
ただし、北海道は広いです。
例えば、私が以前住んでいた道北地方では、朝から降り始めた雪で、夕方には膝まで埋まる日が連日です。
でも札幌なら、そんなことは滅多にない。
それくらい、気候が違います。
北海道民であっても、十勝を訪れる機会があるとは限りませんし、そうなると「十勝の気候」もイメージできません。
なので、ロゴスホームを検討される場合は、一度ショールームを訪れることをお勧めします。
ネット上の口コミでは、住宅設備や内装についても、賛否両論でした。
感じ方には個人差がありますから、自身で確認することが肝要です。
なお、ショールームでは、床暖房などの住宅性能や標準設備のほか、インテリアや家事動線なども体感できるよう工夫されています。
【札幌北ショールーム】
所在地 | 札幌市北区屯田7条5丁目2-1 |
営業時間 | 10:00 ~18:00 定休日:毎週水・木曜日(祝日の場合は営業) |
TEL | 011-775-4126 |
※キッズルーム完備
※帯広・釧路・苫小牧・函館・旭川・中標津にもショールームはあります。
※モデルハウスも、随時公開中です。
ロゴスホームの概要
社名 | 株式会社ロゴスホーム |
本社 | ロゴスホーム本社
〒080-0803 帯広市東3条南13丁目2番地1 ロゴスホーム札幌本部 〒060-0005 札幌市中央区北5条西11丁目15番地4 HOEIビル |
TEL/FAX | 本社・札幌本部(共通) TEL:011-222-4124 FAX:011-211-1380 |
設立 | 平成15年6月3日 |
事業内容 | 住宅の設計・施工・販売、土地の売買・仲介・斡旋、戸建て住宅リフォーム・リノベーション、マンションリフォーム・リノベーション |
建設業の許可 | 一級建築士事務所 北海道知事登録(十)第385号 国土交通大臣許可(般-31)第27425号 宅地建物取引業者免許証 国土交通大臣(1) 第9407号 |
代表取締役社長 | 池田 雄一 |
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