新築工事が始まると、すぐに直面する問題がこれです。
工事現場に差し入れ・見学をするかどうか
藤城建設の担当設計士さんにまず確認しました。
すると、答えはこうです。
- 特に必要はないが、施主がやりたいなら、別にかまわない。
- 差し入れの時間帯や頻度によっては、邪魔になることもある。
- 差し入れにもお金がかかるので、無理しない方がイイ。
迷いましたが、やっぱり現場も見てみたい。
好奇心が勝ちまして、私自身は差し入れがてら、見学に行きました。
今回は、工事現場に見学・差し入れに行くときの注意点をまとめました。
「ゆきだるまのお家」建築現場での私自身の体験談も、合わせてどうぞ。
工事の差し入れにも、マナーがある
基礎工事が始まりました
事前の確認
会社として、差し入れを許可しているか
工務店やハウスメーカーによっては、差し入れはお断りしているところもあるようです。
もしくは、施工下請けの職人さんたちに、
施主からの差し入れはありません
と、事前に伝えていたり。
その場合は、施主に余計な負担をかけないようにとの配慮なんでしょうね。
念のため、会社の方針として、差し入れしても問題ないか確認しましょう。
ちなみに藤城建設では、特に取り決めはないとのことでした。
現場には何人が働いているか
工事現場では、様々な職種の方が働いています。
しかもその日の作業内容によって、職人さんの人数は変化します。
自分が差し入れを持っていく日は、何人の職人さんが来る予定なのか、予め確認する方が無難です。
持って行ったものが余るならまだしも、足りなかったら・・・?
私の場合は、現場監督さんに確認してから行きました。
差し入れ当日。邪魔にならない工夫
大人数は注意
せっかく行くんだし、家族全員で行きたい。
子どもも連れて行きたい。
両親も興味津々だし、高齢のばあちゃんにも見せてあげたい。
でも、ちょっと注意が必要です。
工事現場は、決して安全な場所ではありません。
剥き出しの工具類、材木、資材・・・。
大工さんたちがヘルメットをかぶっているのは、頭上から何か落下したり、頭をぶつける可能性があるからです。
これは、実際に大工さんに言われたことですが、
子どもさんとはしっかり手をつないで、走り回らないようにしてほしい。
大人でもわくわくするモノ(工具とか)が沢山置いてありますし、興味のある子供さんなら、いろいろ触ってみたいでしょう。
でも、それはケガと隣り合わせです。
足元が覚束ない高齢者も、注意が必要ですね。
少人数で行く
子どもからは目を離さない
これは、我が家の現場にいた大工さんから「施主さんにお願いしたいこと」として、言われたことでした。
入ってOKな場所を確認する
工事現場は、おもしろそうな資材がたくさん
訪問人数の項と重複しますが、工事現場は、危険がいっぱいです。
足元にはモノがたくさん、壁は資材が剥き出し、工具は使用体制にある・・・
部外者がさわると、簡単にケガしちゃいます。
工事現場に差し入れに行ったら、
どこのエリアまで入って、見学しても良いか
この確認をお忘れなく。
なお、私の体験談ですが、
「どこまで入っていいですか~?」
このひとことは、声をかけにくい大工さんにも、話しかける口実に使えて便利でした。
時間(いつ行けばいいか)
差し入れがてら見学に行く時間のことです。
突然行ったらお邪魔かもしれないし、休憩時間がいつなのかもわからない。
不安ですよね。
我が家を担当した現場監督さんによると、職人さんたちに喜ばれやすいのはこの時間帯です。
- 一番は、お昼ごはんの時間
- 時点は、10時や15時など休憩時間
理由はこうです。
- お昼ごはんは、原則として、みんなが休んでいる。差し入れも、その場で食べられる。
- 現場にもよるが、休憩時間はバラバラなことも多い。
- タイミングが悪ければ、仕事の手を止めることもある。
ただ、現場の雰囲気や作業工程によって、状況も変わりますから、その都度の確認がお勧めです。
差し入れるモノ
缶よりも、ペットボトルの方がありがたいそうです。
決まりはありませんが、気をつけた方がよいポイントはあります。
- 飲み物は、蓋の閉まるもの(ペットボトルなど)
- 甘い飲み物だけでなく、無糖やお茶も混ぜる(迷うなら、お茶だけ)
- お菓子は、個包装のもの
- すぐに悪くならないもの(ナマモノはダメ)
祖母が存命だったころ、庭師さんたちには、皮をむいた柿を出したりしていましたが、もうそんなことは少ないんでしょうね。
確かに屋外での作業ですし、冷蔵庫に入れられるわけでもない。
食中毒には気をつけるべきです。
可能ではありますが、限られた予算でローコスト住宅を建てているのに、差し入れの費用がどんどん増えるのは、負担が大き過ぎます。
差し入れ自体は悪くありませんが、やりすぎないようにしたいものですね。
そうそう番外編として、冬にはホッカイロを差し入れた話も聞きました。
傷むことはないし、好き嫌いとも無縁です。
グッドアイディアだと思いました。
工事の不備をチェック
剥き出しの断熱材。ちょっと触ってみたくなります。
家を新築した施主ブログでは、しばしば、工事現場を見学して、不備を見つけた!
という、体験談を見かけます。
ローコスト住宅ですし、手抜きされるのでは?
こんな不安がないと言ったら、ウソになります。
ただこれに関しては、素人の付け焼刃で判断するよりも、プロにお任せすることにしました。
つまり、ホームインスペクションを依頼したのです。
もちろん、料金はそれなりにかかります。
でも、大手にハウスメーカー・工務店で新築する総費用に比べたら、ずっと安いと計算し、お願いしたのでした。
「ゆきだるまのお家」での差し入れ体験談
だいぶ出来上がってきました
いろいろ調べて、担当設計士さんや現場監督の方に相談したにもかかわらず、
実は、1回しか見学・差し入れに行けませんでした。
その1回だけでしたが、持参した差し入れはこれです。
ペットボトルのお茶とジュースのみ。
飲み物だけでかさ張ったので、それ以上の大荷物は遠慮して、食べものはなし。
行く前には、現場監督さんに事前に連絡し、当日の職人さんの人数を確認しました。
それで、ひとりごとにお茶とジュースのペアを用意したのですが、実際に行ってみると、ひとり多かったです。
なので、人数プラスひとり分くらいの余裕があった方がいいと思います。
お伺いしたのは、13時過ぎです。
予め相談して、休憩時間にしてほしいとのことでしたが、ちょっとずれてしまいました。
大工さんたちからは、大きな声でお礼を頂いたのですが、やっぱり申し訳なさを感じました。
思いっきり作業中でしたから。
それでも、大工さんたちのリーダーのような方が、にこにこと対応して下さったので、ありがたかったです。
そのリーダーさんから、見学や差し入れについて、教えてもらったのはこんなことです。
- 同じ職人がずっと同じ現場に来るとは限らない。
- だから、差し入れの有無で、作業の精度が変わることはない。
- 差し入れは、もともと期待していない。
- 施主が見学に来るのは構わないが、少人数で来てほしい。
- 昔よりも、納期遵守になった。見学に来るなら、作業中より休憩時間にしてほしい。
もちろん、関わる会社や職人さんによって意見は変わるでしょうけども、ひとつの参考になるとうれしいです。
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