匠建コーポレーションをご存じですか?
札幌に事務所のある工務店で、北海道全域でローコスト住宅を手がけています。
平成16年に設立された比較的若い会社ですが、完全自由設計の間取りとコストパフォーマンスの良さには定評があります。
また、全室の床暖房を標準装備し、耐震だけでなく制震の仕組みも施されていることが魅力なのです。
今回は、匠建コーポレーションと「匠の家」の特徴や口コミをまとめました。
匠建コーポレーションとは
札幌市東区に事務所を構え、ローコスト住宅やアパートの設計や施工を請け負う工務店です。
ローコスト住宅「匠の家」については、年間棟数100軒を超え(2017年以降)、後発組の企業ながら順調に業績を伸ばしています。
なお1級建築士による完全自由設計により、変形地や狭小地の住宅も多く手がけています。
また社長自身が大工の出身であり、かつ完全直営で工事も行うことから、確実な施工が持ち味です。
ローコスト住宅「匠建の家」のコンセプト
匠建コーポレーション資料
暖かくて強い家
北海道の気候に適合した暖かい家であり、かつ、地震にも強いこと。
さらに、土地や住人の生活に合わせたシンプルでしなやかなデザインの建物であること。
これをローコスト住宅で実現しているのが「匠建の家」です。
「匠建の家」には、必要十分な断熱材と全室床暖房、耐震かつ制震システム搭載、自社大工による施工で中間マージンカットなどの工夫がいっぱいです。
基本スペック(ローコスト住宅の「匠建の家」)
ローコスト住宅「匠建の家」について、スペック情報をまとめています。
Q値 | UA値 | C値 | 耐震性能 |
1.6 W/㎡・K前後 | 0.4 W/㎡・K 以下 | 1.5 ㎠/㎠前後 | 公表なし |
※坪2万円前後の追加で、ダブル断熱に変更可能
ローコスト住宅のシリーズ | 匠建の家 |
坪単価(目安) | 45~50万円/坪 |
施工地域 | 北海道全域 |
断熱材など | 高性能グラスウール・吹込み用グラスウール・トリプルLow-eガラス窓 |
暖房方法 | 全室床暖房が標準装備(灯油・電気・ガス可)
※全室空調(暖房・冷房・熱交換型換気)システム相談可 |
間取りの自由度 | 完全自由設計 |
平屋 | 可能 |
土地の紹介 | 可能(自社土地・分譲地あり) |
工法 | 木造軸組工法 |
アフターサービス | 1年・2年・10年点検。10年目以降はリフォーム部門が随時対応。
地盤保証20年間 |
その他 | 専属のインテリアコーディネーターあり |
匠建コーポレーションのローコスト住宅「匠建の家」、特長や強み
「匠建の家」28坪の設計例:匠建コーポレーションHPより
料金の仕組み
匠建コーポレーションの「匠建の家」の料金は、本体価格と追加工事・付帯工事の合計が目安です。
建物価格 1220万円~(28坪) +追加工事や付帯工事
例えば30坪の建物の場合、
- 本体1300万円~
- 杭打ち(場所により)0~170万円
- 照明器具25万円~
- 屋内外給排水50万円~
合計:1375万円~1545万円で、住むための最低限の設備が整います。
(2020年10月現在)
暖かい家のしくみ
断熱材について
床下・壁には「高性能グラスウール」、天井は「吹込み用グラスウール」を使用しています。
さらに断熱材を防湿気密シートで挟み、外壁との間に通気層を設ける「通気層工法」を施工。
これにより、室内側からの水蒸気の影響を防ぎ、外壁側については、外からの日射熱などによる温度上昇を抑えるため、断熱材の品質を長期的に保つ効果が望めます。
なお窓については、樹脂サッシ+ Low-eトリプルガラス(アルゴンガス入り)を採用しています。
これに加え、オプションとしてダブル断熱(付加断熱)の施工も可能です(坪2万円前後の追加費用が目安)。
暖房方法について
画像出典元:匠建コーポレーション
「匠建の家」では、全室の床暖房(蓄熱式)が標準仕様です。
匠建コーポレーションのオリジナル床暖房であり、これによりローコストでの施工が実現しました。
床暖房と言えば、
- 足元から伝わる「伝導熱」
- 壁や天井から広がる「輻射熱」
これにより、ポカポカじんわりとした暖かさが魅力です。
ストーブやエアコンなどの暖房は、暖かい空気が天井付近に滞留し、室内で温度差が生まれやすいものです。
それに比べ床暖房では、壁や天井からの「輻射熱」も生じるため、部屋全体を暖めることができるのです。
また、温風による暖房ではないので、ほこりなどを巻き上げることもありません。
空気をキレイに保つことも、床暖房の特長です。
さらに、暖房器具を床や壁に設置する必要がなく、生活空間を最大限に生かすことが可能です。
小さい子どもやペットのいる家庭にとっても、ストーブによる火傷事故の不安がなくなります。
なお熱源としては、灯油・電気・ガスのいずれにも対応しています。
またオプションとして、全室空調(暖房・冷房・熱交換型換気)システムの相談も可能です。
耐震・制震の家
耐震について
「匠建の家」は、耐震への備えとして、軸で支えて面で補強する軸組工法+根太レス工法(構造用面材)を採用しています。
加えて、木造材の組み立てに使用するのは、金属を使って接合するHSフレームシステムです。
これにより、建物の体躯を頑丈にして、地震に「耐える」力を強めることができます。
ただし耐震だけでは、建物が地震エネルギーを受け止めて「耐える」しかなく、体躯へのダメージも大きくなります。
そのため余震や次の地震では、想定された耐震性能を発揮できない可能性もあるのです。
制震について
制震とは、地震エネルギーを吸収する仕組みです。
建物の揺れを軽減するため、体躯のダメージを抑えることができます。
耐震だけではなく、制震の仕組みを加えることで、「匠の家」は地震に強い建物となっています。
住宅用制震ユニット「MIRAIEΣ」
住宅用制震ユニット「MIRAIEΣ」とは、住友ゴム株式会社が開発した制震ユニットで、ゴムの力で地震のエネルギーを吸収する仕組みになっています。
なお衝撃吸収用のゴム部品は、耐久性の高い「高減衰ゴム」を使用しています。
ちなみにこの「高減衰ゴム」は、制震効果が90年続くことが促進劣化試験により認められています(注:住友ゴム株式会社の促進劣化試験の結果による(高減衰ゴムダンパー部分において))
この住宅用制震ユニット「MIRAIEΣ」は、1階に設置するだけで十分な制震効果があるため、ローコストでの制震対策が可能になりました。
間取りについて
自由設計の家
「匠建の家」は、1級建築士による完全自由設計です。
家族のかたちやライフスタイルによって、建物の大きさ・間取りを自由に調整できます。
また、△や台形などの変形地、あるいは狭小地での住宅設計も、多くの実績があります。
無落雪屋根
「匠建の家」では、スノーダクト式の無落雪屋根を採用しています。
雪が積もっても、建物の熱や外気、積雪自体の重さで溶け、ダクトの中を流れて建物外へ排水される仕組みです。
なお凍結予防として、ヒーターも装備されています。
北海道内でも積雪の多い地域では、屋根の雪下ろしを怠ると、自然落雪で外壁や窓を損傷することがあります。
さらには積雪の重さで、建物が傷むことさえありますよね(特に平屋)。
でも雪下ろしは重労働ですし、転落の危険も伴います。
この作業から解放されるなら、とても助かりますね。
匠建コーポレーションと「匠建の家」の口コミ
匠建コーポレーションの「匠建の家」に関する口コミはこちらです。
床暖は想像していたよりも暖かいです。
パネルで家具の設置場所などが制限されない点がとても気に入ってますし、家も広く感じます。
37坪二階建て、都市ガス一日中床暖入れっぱなしでしたが、一番冷え込んだ1~2月でも2万2千円でした。
お風呂も毎日沸かして、毎日料理したガスを含んで上記の料金でした。
前のマンションでは、プロパンガスと灯油暖房で冬期間4万円近かったので、かなり光熱費は安くなりました。
都市ガスという点が大きいのかもしれませんが。
10年以上前ですけど、本当にかなり暖かいですよ。電気のみだと高いと思います。
温度の微調整が難しい。暖房電気代はピークで三万代中盤だったのが、東日本震災後は五万となったので、うちの場合は稼働止めてます。
電気代は高いので灯油がいいと思います。
友人は家を建てて3年目。ヒアリングするにはちょうどいいですね。
「匠建コーポレーションで建ててどう?」と聞いてみました。
「とてもいいし、後悔はないよ。」という回答。
「いいところと悪いところは?」と聞いてみたところ、
「いいところは床が温かいところ。全室オリジナル床暖房を標準装備だから、マジであったかい。」とのこと。
「わるいところはあまりないけど、冬の初めとか春先に、床暖房がききすぎて暑い。調整が難しい。」とのことでした。
施工事例
「匠建の家」の施工事例は、こちらです。
出典元:匠建コーポレーションホームページ
匠建コーポレーションの「匠建の家」については、札幌市内を中心に、北海道内の各地で施工事例があります。
札幌市内にある住宅展示場の情報
モデルハウス
札幌市内・近郊で、常に数か所のモデルハウスを公開中です。
ちなみに、まだ情報収集を始めたばかりの段階なら、複数の会社のパンフレットを比較してみるといいです。
断熱性能も耐震方法も、建築会社によって本当に様々です。
同じ仕様でも、オプションだったり、標準仕様だったり・・・
どの仕様が高価なのか、だんだんわかってきます。
匠建コーポレーションの概要
社名 | 株式会社 匠建コーポレーション |
本社 | 〒007-0845 札幌市東区北45条東5丁目5番16号 |
TEL/FAX | 011-733-5506 / 011-733-5507 |
設立 | 平成16年4月 |
事業内容 | 建築・建設に関する工事・施工・監理・リフォーム・アパート建築 |
建設業の許可 | 特定建設業 北海道知事許可 (般-28)石第19194号 一級建築士事務所 北海道知事許可(石) 第6340号 宅建業 北海道知事許可 石狩(3)第7460号 |
代表取締役社長 | 中原忠志 |
コメントや体験談などお願いします