今日は久しぶりに、ローコスト住宅の我が家の話題です。
基本的には満足している「ゆきだるまのお家(藤城建設)」ですが、トラブルが全くないわけではありません。
入居して最初の初夏です。
なんと、エアコン(クーラー)が設置できないという事態が起きたのでした。
完成・引き渡し後に、別業者でエアコン設置の予定
我が家の場合は、前年の春先から相談を始めて、10月半ばから工事開始です。
約4か月の工事期間を経て、完成は2月上旬でした。
藤城建設の設計担当さんから、エアコン設置についての提案はふたつです。
- 建物工事のついでに、エアコンを設置してしまう。
- エアコン用の通気口と壁下地・コンセントのみ、造っておく。
藤城建設で用意できるエアコンは、三菱の「霧ヶ峰」一択。
しかもそれほど安くありません(定価よりは割引があるでしょうけど)。
エアコンの施主支給も可能ですが、それなら自分で探す必要があります。
間取りの相談をしていた時期は、私自身は、本当に仕事が多忙でした。
加えて、その当時に住んでいた貸家では、エアコンは使っていなかったのです。
飼っていた犬たちのために、置き型の簡易クーラーは手に入れましたが、相当に旧式です。
知識のない状態で、イチからエアコンについて調べて、自分に合う製品を探す余力なんて、全くなかったのでした。
しかも工事時期の冬~春にかけては、エアコンはオフシーズンです。
季節家電ですものね。北海道では、暖房にエアコンをあまり使いませんし。
選択肢も少ないし、値段も高い。イイことなしです。
かと言って、秋口の在庫一掃セールで購入しても、保管場所に困ります。
というわけで、「エアコン用の通気口と壁下地・コンセントのみ」でお願いしたのでした。
ただ不安もありました。
まずは、「エコカラット」のことです。
ローコスト住宅ですが、唯一の贅沢として、リビングの壁は全面にエコカラットを貼ったのです。
エコカラットの上から、エアコンを設置できるのかどうか。
これは、しつこいくらいに設計担当さんに確認しました。
で、大丈夫ですよのお墨付きで、ほっと安心したという顛末です。
エアコンが設置できないことが発覚
新居に入居してから、最初の春です。
早めに準備をしようと思い立ち、5月半ばにエアコンを手配しました。
そこまでは、OKです。
ところが!
設置に来た業者さんが、内輪で何やら相談しています。
そして出た結論は、こうです。
あー、ここには、エアコンつけらんないわ
困ったねえ
そんなことって、あります?
エコカラットについて
一番心配していた、「エコカラット」。
これは問題なしです。
施工可能な業者さんに依頼することができました。
実際に我が家の壁を確認して、改めて了解をもらいました。
ちなみに、エアコンはジャパネットタカタで注文し、業者手配もいっしょに依頼しています。
商品の選択肢は限られますが、アフターフォローはさすがと思います。
エコカラットは大丈夫なのに、何が問題なんでしょう。
聞いてみると、案外と初歩的な話でした。
カーテンレールが干渉する
写真をご覧頂くと一目瞭然ですが、カーテンレールが場所を取りすぎているのです。
これは、うーん、ちょっと不満です。
設計の段階で気がついてほしかったな、と。
施主の私も確認不足ですが、設計士さんにも気にしてほしかったです。
エアコンをつける前提で、いろいろと処置しているスペースですもん。
藤城建設の推奨エアコン「霧ヶ峰」なんて、どう頑張っても収まらない狭さでした。
ただ、これはエアコンの注文前に気がつきまして、小型サイズを発注できたので、まあ良しとします。
ただしエアコンの選択肢は限られてしまいました。
エアコンって、けっこう大きいものなんですね。
壁下地がエアコンの設置部分に届いていない
最大の問題点は、これでした。
エアコンの設置部分に対応する場所に、壁下地がない。
取り付け業者さんの話はこうです。
- エアコンの設置部分の壁下地の強度が不明
- 通気孔に合わせてエアコンを設置すると、柱からはズレる
カーテンレールの干渉で、予定した位置をずれちゃったんでしょうね。
取り付け業者さんは、いろいろと手立てを検討して下さったのですが、結局その日は断念したのでした。
エアコン設置のための方法
すぐ、藤城建設に相談です。
そして結論としては、無事にエアコンは設置されました。
あぁ、よかったです。
ちなみに設置工事費用は、藤城建設側で負担してくれました。
なので、ジャパネットタカタからは、取り付け工事費の返金がありましたよ。
エアコン据付板とエアコンボードアンカー
エアコンの設置部分と太い柱の位置が一部しか重ならない状態でした。
そこで使われたのが、エアコン据付板とエアコンボードアンカーでした。
エアコン据付板
エアコン据付板とは、エアコン(室内につける本体)の背板として使う金属板です。
エアコン本体とは違って、固定具をあちこちにつけられるので、壁下地のしっかりした部分を狙って固定できるのです。
太い柱への固定がメインで、補強として、石膏ボードにも固定します。
ただ、石膏ボードは、一点に穴を開けるともろいので、エアコンボードアンカーを使います。
エアコンボードアンカー
画像はお借りしました:(エアコンボードアンカー峰岸株式会社)
エアコンボードアンカーとは、ネジや釘のようなものです。
ただよくあるネジ・釘と違うのは、その形状です。
打ち付けると、壁の内側で花が咲くように先端が開いて、抜けにくくなる。
だから、耐重性が強化され、重いものも固定できるという仕組みです。
ちょっと疑り深い気分になってまして、藤城建設さんに何度か確認しましたら、耐荷重やビスの位置なども説明してくれましたよ。
それで、納得してお願いしたのでした。
その後、軽微な地震も経験しましたが、特に問題なくエアコンは壁に鎮座しています。
住宅引き渡し後にエアコン後付けの予定なら
※犬たちには、クーラー必須です
住宅の完成後、ゆっくりエアコンをつけようと考えるなら、やるべきことはこれです。
- エアコンは「一般的なサイズ」の製品を想定する(具体的な製品名・型番を工務店に伝えておく)
- その上で、換気孔・壁下地・コンセントは、造っておく
- カーテンレールの干渉有無を確認する
秋から春にかけて、間取り決定や工事・完成になる場合は、エアコンの実物が手に入らないので、ぜひお気をつけください。
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