【建築途中で工務店が倒産したら?】まさかのとき、マイホームを守る方法はコレ!

住宅完成保証制度 情報収集の方法
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ローコスト住宅を建てると決めて、工務店やハウスメーカー探しをしていた頃の話です。

親しい友人から、一様に言われたのがこれです。

 

小さい工務店って、倒産しないの?大丈夫?

 

当時はあまりにも仕事が忙しく、それほど気にしていませんでした。

しかも、職場には既に退職の意向を伝えていましたから、転職時期は動かせません。

 

転職と同時に引っ越すつもりでしたから、それまでに自宅を完成させなければ、全ての計画がパーです。

なので、大車輪で工務店を探し、急いで契約したというわけです。

 

そこでちょっと不安になり、ホームインスペクションも依頼したのでした。

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そのときホームインスペクションの会社(設計事務所)に、ふと、聞いてみたのです。

 

倒産しそうな工務店を見分けるには、何をみればいいのか。

 

そして自宅の工事中に工務店が倒産したら、いったいどうなってしまうでしょうか。

 

倒産しそうな工務店・ハウスメーカーの見分け方

 

あくまで一般論だけど・・・と前置きして、設計士さんが教えてくれたのはこんなことです。

 

契約や入金を急かす・高額な着手金を取る

 

倒産寸前の工務店の財務事情は、まさに火の車です。

次々現金を投入しないと倒れてしまう、自転車操業です。

 

とにかく、現金が欲しい。

 

従って、契約や入金を急かします。

特に高額な着手金を要求されたら、それは要注意です。

 

明確な決まりはありませんが、住宅を建てる場合の支払いは、「契約金」・「中間金」「最終金」の3回払いが一般的です。

図面作成のための「着手金(名前はいろいろです)」を含めても、4回。

 

これが10回近く入金スケジュールが組まれていたり、あるいは突発的に依頼されるとなると、ちょっと怪しい。

 

また、工事の前や始まったばかりの段階で、総費用の半分以上を請求される場合も、気をつける必要があります。

 

度を越した大幅値引き

 

高性能な断熱建材、耐震設備、鉄筋コンクリート・・・

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こんな魅力的な話も、要注意です。

同じレベルの住宅性能や建材、施工方法の他社よりも、数百万円単位で値引きする場合、とにかく契約を急いで、現金を手に入れたいのかもしれません。

 

 

だいたいね、

いくつもの他の会社が3000万円って言っている家と同じレベルで、

いきなり2000万円で造れるわけないでしょ?

魔法使いじゃないんだからさ。

 

設計士さんの言う通り、でしょうね。

 

値引きするから、「今日中に契約して」

 

このセリフも怪しいポイントです。

短時間で決断を迫ることで、他の会社に相談したり、考えたり、調べられないようにしているのです。

 

引っ越し料金の見積もりでは、こんな感じで契約を迫られた経験が私もあります。

 

「絶対契約してくれるなら、最安の見積料金を教えます」

これもありました。

 

引っ越し料金なら数万円レベルの話ですが、家を建てるならウン千万円です。

ローコスト住宅でも、1千万円台の後半。

 

お客さんへ、慎重に考える時間を与えない営業方法では、信頼関係は育ちにくいでしょう。

 

それでもあえて、この方法を取るということは・・・。

もうおわかりですね、とにかく現金がすぐほしいのです。

 

倒産するかどうかは、外からはわからない

 

工務店やハウスメーカーが倒産するかどうか。

結局のところ、建築業界で働いていても、なかなかわからないそうです。

 

もちろん、明らかにおかしい会社もありますが、

人気があって、建築途中の現場を多く抱えていたり

昨年までの財務状況には問題がなかったり

 

それでも提携・系列会社と連鎖倒産、経営者が高齢・急死して解散・・・なんていうケースもあるのです。

 

大手の工務店・ハウスメーカーにしても、倒産はなかなかしませんが、「撤退」はあり得ますしね。

 

工事中に工務店が倒産したら、起こること

既に支払ったお金は戻ってこない

 

実際に家を建てるためには、工事の前、工事中にも費用を支払います。

手付金や着手金、中間費用なんて、呼ばれるものですね。

 

工務店やハウスメーカーにもよりますが、着工前・工事中・完成時に1/3ずつ精算することが多いと聞きました。

ローコスト住宅で、総費用が1500万円だったとしても、工事中には数百万円が既に支払われているわけです。

 

このお金は、残念ながらほぼ戻ってきません。

 

工事があまり進んでいなくて、支払ったお金の方が多くても、です。

なぜなら破産した工務店には、もう資金はないのです。

 

もし施主が支払った代金よりも、工事が進んでいた場合、破産管財人から追加請求されることもあります。

 

中断した工事を引き継ぐ会社がみつからない

 

中途半端になった工事を「引き継いで、家を完成させてくれる」会社は、なかなか見つかりません。

 

理由は簡単です。

 

よそ様の会社が施工した工事は、やり方が違うし、全体を把握するのが大変だから、です。

 

それだけ手間をかけて確認しても、自社の施工方法や作業手順とは違うから、やりにくさは変わらない。

でも、責任は乗っかってくる。

 

そりゃ、やりたくないよな~。

 

だそうです(ホームインスペクション会社の設計士さんより)。

 

住宅街を歩くと、建売分譲団地でなくても、同じくらいの大きさで、似たような外観の住宅が並んでいます。

でもそれは、素人だからそう見えるだけなんですね。

 

ひとくちに「木造住宅」と言っても、細部の工法や建材はけっこう違います。

工事の順番も異なります。

それは、工務店やハウスメーカーを探しながら、痛いほど実感しました。

 

工事を引き継ぐ会社が見つかっても、追加費用がかかる

 

施工会社の倒産と共に、下請けの業者・職人も現場から撤退しています。

当然、足場など工事に必要な建設機械や設備も片付けられているでしょう。

 

それらをまた組み立てたり、再リースするだけでも、費用が発生するのです。

 

あるいは、工事が中断している間に、雨水が溜まったり、雪が積もっていれば、それらを取り除き、補修する場合もあります。

 

残金では、工事代金に足りない

 

工事の状況によっては、残金(当初の予定金額の全額)では、家が完成しない場合もあります。

 

足場の再設置や補修が必要だったり、引き継ぐ工務店の設定する工事費用と差額が出るからです。

また、そもそも「採算がとれないレベルまで値引きされた金額」だった可能性もありますね。

 

では、どうなるかです。

 

費用が工面できればいいのですが、なかなか難しいです。

最悪なのは、こんな状況でしょう。

 

土地の上に、建築途中の「住めない」家

支払期限の迫る「つなぎローン」

月々かかる「今住んでいるアパート」の家賃

 

背筋が冷えました。

 

住宅完成保証制度で備える

 

住宅完成保証制度とは、施工元の工務店・ハウスメーカーが倒産しても、工事中の住宅は完成できるよう、不足の費用などを負担する「保険」です。

 

この保険で保証する方法と内容は、大きく2つに分けられます。

 

保険タイプ

 

加入している工務店・ハウスメーカーが納めた保険料を原資として、足りない工事費の一部を補填する仕組みです

既に支払った工事費用と、引き継いだ建築会社による工事費との差額、それから追加工事の費用ですね。

 

「住宅保証機構(住宅完成保証制度)」や「リクルート(スーモカウンター完成あんしん保証)などが有名です。

 

契約するプランにもよりますが、引継ぎを受ける建築会社について、斡旋を依頼できる場合もあります。

 

エスクロー(第三者預託)タイプ

 

保証会社が建築資金を預かり、工事の進捗状況・出来高に応じて、建築会社や協力業者に支払う仕組みです。

工事発注元の工務店やハウスメーカーが倒産しても、協力会社は工事を継続できるため、追加費用が少なくて済みます。

 

保証制度を利用する方法

 

住宅完成保証制度を施主が利用するためには、依頼先の工務店やハウスメーカーが保証会社に加入していることが条件です。

そのため施主側から、工務店などに「加入を依頼する」形となります。

 

保証料は数万円~10万円程度で、施工会社が支払いますが、会社によっては見積費用に含まれる場合もあります。

 

なお、この保証制度への加入には、建築会社には法的な義務はありません。

 

また、加入時に建築会社側の財務状況などが審査されたり、書類を用意する必要があるため、積極的には加入しない会社もあります。

 

住宅完成保証制度を施主に紹介することで、

つぶれそうな会社だと思われたら、困る

 

こんな風に考える工務店もあるそうですね。

※いろいろ相談していた設計士さんの意見です。

 

ただ一方で、「住宅完成保証制度」の利用をアピールポイントにする会社もあります。

この制度を利用できるということは、財務状況に大きな問題がない

こう解釈することも、可能だからでしょう。

 

つぶれそうな工務店やハウスメーカーを見分けるのは至難の業です。

でも「住宅完成保証制度」の利用可否は、経営が安定してそうな会社探しをするときに、判断するためのキーワードになりますね。

 

つぶれそうな会社を見分けることより、自衛策を

 

お願いしようと思っている工務店があって、それが「つぶれそうか」なんて、簡単にはわかりません。

「多額の着手金」、「契約・入金を急かす」、「ありえないほどの大幅値引き」など、明らかに怪しい場合でなくても、突然倒産することは現実にあります。

 

倒産リスクを過度に恐れるよりも、万が一に備えて「住宅完成保証制度」を利用する

こんな自衛策のほうが、現実的でリーズナブルな選択肢かもしれません。

 

私の場合はですね、

忙しさのなかで、「住宅完成保証制度」のことは、すっかり忘れていました・・・。

 

自宅は無事に完成したから良かったようなものの、工務店が倒産した場合は、大変な目に合うところでした。

これから自宅を建てようとしている方は、ぜひお気をつけくださいね。

 

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