自宅を建築中にハウスメーカーが倒産する・・・。
施主にとって、最悪の事態ですよね。
払い込んだお金が戻ってこない
工事はストップ
つなぎ融資の支払期限が迫る
住んでいるアパートの家賃もある・・・
そんな悪夢のような残務整理を引き受け、建築途中だった住宅を完成させ、その後も業績を伸ばしている会社があります。
それは、太平ホーム北海道。
ツーバイフォー工法とダブル断熱の住宅性能ながら、ローコスト住宅を提供するハウスメーカーです。
今回は、太平ホーム北海道の基本情報と口コミをまとめました。
太平ホーム北海道とは
北海道内で、ローコストのツーバイフォー住宅を提供するハウスメーカーです。
この会社は、2003年1月に経営破綻した太平住宅株式会社の未完成住宅を引き受ける形で、北海道に設立されました。
太平住宅株式会社といえば、全国展開する中堅ハウスメーカーで、80年代からツーバイフォー住宅も手がけていた会社です。
住宅ローンが整備される以前から、「割賦方式」でサラリーマンに住宅を販売するなどして人気を集め、最盛期には全国各地約60か所もの支店や営業所を運営していました。
倒産時点でも、北海道内にもかなりの未完成住宅があったようです。
ハウスメーカーが倒産すると、往々にして、その残務工事を引き受ける建築会社がなかなか見つからないものです。
太平住宅株式会社も例にもれず、事業を継承するための新会社が設立されたのでした。
それが、太平ホーム北海道だったのです。
北海道人の想いが、創る家。
このキャッチフレーズのもと、北海道に根差したハウスメーカーとして、現在では拠点を6か所に増やしています。
基本スペック
【住宅性能値の平均値】
Q値 | UA値 | C値 | 耐震性能 |
非公表 | 非公表 | 非公表 | 非公表 |
※ZEH対応のモデルハウスでは、札幌板次世代住宅基準「スタンダードレベル」
※標準仕様で「長期優良住宅」取得可能なレベル
ローコスト住宅のシリーズ | 標準仕様がローコスト住宅(ZEH対応も含む) |
坪単価(目安) | 50万円前後~ |
施工地域 | 北海道全域(札幌本社の他、旭川・帯広・釧路・函館の各支店と苫小牧営業所あり) |
断熱材など | W断熱工法(ネオマフォーム50m/m+高性能グラスウール100m/m) |
暖房方法 | セントラルヒーティング |
間取りの自由度 | 要相談 |
平屋 | 可能 |
土地の紹介 | 可能(分譲地・建築条件付き土地の販売あり) |
工法 | 2✕4(ツーバイフォー)工法 |
アフターサービス | 構造躯体の保証は10年間 |
その他 |
料金の仕組み
30坪程度で、1650万円前後(税抜)
坪単価では、55万円/坪が目安です。
これは住める状態になった建物本体価格で、給排水工事も含みます(一般住宅用地の場合)。
ただし地盤改良工事やカーテン工事などは、別途費用が必要です。
住宅性能について
北海道の戸建て住宅では、寒冷地であるがゆえに、「積雪荷重による影響」や「結露対策」に配慮が必要です。
しかも、地震も多い。
そんな北海道の気候風土に合わせた仕様として、2✕4(ツーバイフォー)工法を採用しています。
2✕4(ツーバイフォー)工法とは
出典:太平ホーム北海道
頑丈な枠組壁(パネル)を直接接着し、「箱型一体構造」にするのが2✕4(ツーバイフォー)工法です。
家の外殻そのものを頑丈にして、外からの衝撃には「面」で耐えるというわけです。
これに対し在来工法では、柱や梁を支えとして壁をはったり、屋根を乗せていきます。
柱など「線」で支えているため、外からの力が1点集中したり、2✕4(ツーバイフォー)工法よりも歪みを生じやすいのです。
耐震性
2✕4(ツーバイフォー)工法は、枠組壁を組み合わせた箱型「6面体構造」です。
地震の揺れに対しても、面で分散して受け止め、変形を防ぐ特徴があります。
また、オプションとなりますが、免震装置(住友ゴムの住宅用制震ダンパーMIRAIE)を設置することも可能です。
耐火性
しっかりとした木材は、実は火災に強いことをご存知ですか。
なぜなら、木材の表面が燃えても炭化層となり、それ以上は酸素の侵入を阻害するからです。
酸素がなければ燃焼しませんので、木材そのものが「ファイヤーストップ材」として機能するのです。
2✕4(ツーバイフォー)工法では、木材を主原料とした枠組壁(パネル)を組み合わせます。
このとき使われる建材には、耐火性が認められているものが多く、太平ホーム北海道でも採用しています。
高気密で高断熱
柱と壁の組み合わせではなく、面を接着した箱型のため、2✕4(ツーバイフォー)工法は他工法に比べて、より高気密な住宅となります。
また構造体(枠組壁)そのものが熱伝導率の低い木材であり、断熱性能としても優秀です。
W断熱工法
出典:太平ホーム北海道
W断熱工法とは、外張り断熱と室内側の充填断熱工法を組み合わせたものです。
2✕4(ツーバイフォー)工法それ自体も高断熱性能ですが、さらにW断熱も施すことで、より北国仕様の暖かい家となります。
なお断熱材には、ネオマフォームを使用。
ネオマフォームは、「次世代高性能断熱材」と称され、熱伝導率が低いほかに、劣化しにくく燃えにくい特長があります。
耐風性
北海道は積雪や地震だけでなく、地域によっては、強風対策も必要になります。
太平ホーム北海道では、屋根の吹き上げ防止のため、あおり止め金物を採用しています。
これは構造金具の一種で、屋根の垂木と枠組壁を強力につなぎ留めることができるのです。
ちなみに、あおり止め金物の強度は2305N(235kgf/ひとつあたり)で、延床面積30坪程度の住宅に数十個以上を使用します。
理論上は、風速90mの強風(竜巻レベル)にも耐えられる性能となっています。
ローコストの理由
ツーバイフォー工法やダブル断熱といった住宅性能にも関わらず、なぜローコスト住宅として提供できるのでしょう。
理由の一端は、標準仕様の内容に見て取れます。
- 住宅設備は、メーカーや製品を指定
- 換気は、第3種換気システム
- 間取りデザインがシンプル
家の体躯や構造がしっかりしていれば、間取りはシンプルで、キッチンなどにもそれほどこだわりはない。
その分、総費用は安く抑えたい。
こんなニーズに応える住宅なのでしょう。
太平ホーム北海道の口コミ
太平ホーム北海道に関する口コミはこちらです。
うちも窓や玄関ドア、フローリング、照明機器等標準プランから選びました。
フローリングや建具は数種類から選んで下さいと言われましたよ。
クロスやフロアータイル、照明はいっぱいありましたけど。
でも別にそれしか扱っていないわけではなく、こちらで指定すれば他メーカーでもいいと思いますよ。
予算しだいで(^-^;
やはり標準プランの物が値段(ランク)的に安く扱えるでしょ。
もっと高価の物でもチープな物でも。
そんな事すらわからないで家を建てる人がいるんだなーってちょっとビックリです。
我が家はアフターも対応してもらってますよ。特に目立った不具合は無いですが。
カーテンレールやロールスクリーンの取り付けも無料でしていただけました。
ニトリで買ったやつですが。
特にロールスクリーンは階段の高い位置だったのでとても助かりました。
サンルームの踏み台も入居後でしたが、頼んだらすぐ作ってくれました。満足している人はこのサイトは見ないのかな?
自分はここもチェック済みで契約したのでちょっと不安でしたが、今は満足しています。
札幌の宅建関係者です。
大平>
良い:価格のみ
悪い:会社が小さい(将来的に住宅保証などの不安あり スキップフロアを好むHMですが、スキップフロアって住むと本当に不便ですよ。
8/10に 株式会社 太平ホーム北海道 と契約
106.61㎡(約32坪) 2階建 金額¥15,255,000 + 諸経費¥459,000
高いか安いかは、???今のところは、2mの杭を10本ほど打って業者は帰りました。
理由:地盤が1m掘った所で砂利に当たって掘れない— 裕ちゃん (@nyuyu) August 22, 2010
無料掲示板やQ&Aサイトの住宅板など、書き込み数は多くはなく、否定的な意見も散見されます。
しかし現実には、設立当初からは支店が増えており、新規のモデルハウスも定期的に建築しています。
また建築条件付き土地や分譲地も、常時取り扱いがあります。
人気が全然ない、というわけではなさそうです。
ではなぜ、ネット上の口コミでは、注文住宅についてあまり良い書き込みをみかけないのでしょう。
- モデルハウスや建売戸建の販売収益の方が大きい(注文住宅より)
- ネット情報に疎い年代が主力の購買層
- 強烈なキャラクターの社員が数名いる
こんな事情があるかもしれませんね(個人的な推測です)。
太平ホーム北海道に限らず、良い評判・悪い評判の真偽を見きわめるには、他の会社との比較が手っ取り早いです。
情報収集のきっかけとしては、複数社から一括で資料請求できる、タウンライフが便利でしたので、もしご興味あればどうぞ。
施工事例
太平ホーム北海道の施工事例は、こちらです。
個人宅の施工事例はあまり公表されてないので、モデルハウスを紹介します。
いずれも太陽光パネルを載せていない仕様です。
出典元:太平ホーム北海道
札幌モデル(篠路)
函館モデル(湯川)
モデルハウス情報
太平ホーム北海道では、北海道内6つの支社毎にモデルハウスを建築し、随時公開しています。
出典:太平ホーム北海道
太平ホーム北海道の概要
社名 | 株式会社 太平ホーム北海道 |
本社 | 札幌市西区発寒8条5丁目3番5号 |
TEL/FAX | 011-671-1801 / 011-671-1802 |
設立 | 平成 15年 4月 1日 |
事業内容 | 建設業全般(設計・施工・監理・建築・資材・木材販売業務)
不動産(仲介・売買・賃貸・管理・鑑定業務)、損害保険代理店業務 |
建設業の許可 | 特定建設業許可:登録番号 北海道知事許可(特-1)石 第18197号
一級建築士事務所登録:登録番号 北海道知事登録 第(石)4879号 宅地建物取引業者免許:登録番号 北海道知事 石狩(4)第6884号 |
代表取締役社長 | 西村 清美(ただし会社のホームページでは記載なし) |
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