ローコスト住宅で、お風呂に窓は必要?換気や断熱、掃除の手間も考えよう

お風呂に窓は必要? 間取りの工夫
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新築するならさ、

やっぱ風呂に窓はつけたいじゃん?

 

仲の良い親戚の男の子がそう言うのです。

彼は、妻・子供と住むために、家を建てようと計画中です。

工務店選びの真っ最中で、一番忙しく、あるいは混乱の時期を過ごしています。

 

で、冒頭の発言です。

 

広めの湯舟で、月でも見ながら、ビールを飲む。

それをやりたいらしいのです。

 

ただし、彼の奥さんは、お風呂の窓には乗り気ではありません。

そして、私も。

新居の浴室には、窓をつけませんでした。

 

では、どうして窓をつけなかったのか。

お風呂に窓をつけるかどうか、判断するポイントをご紹介します。

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お風呂の窓にメリットは感じる?

世の中には、お風呂に窓のない家は、ゴマンとあります。

ローコスト住宅では、特にその傾向が大きいと聞きました。

設計士さんの話だと、浴室に窓をつけるのは、オプション扱いにすることも増えたそうです。

つまり必須ではないのです。

 

窓の一つもないリビングでは、何らかの闇を感じますが、お風呂はそうでもない感じ。

 

ということは、

お風呂の窓は、基本的にはオプション

メリットの大きさが、金銭負担を上回るかどうか

これが、ローコスト住宅の場合の判断ポイントでしょうね。

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明るい・開放感がある

窓がないお風呂は、閉塞感を感じる

窓を開けて、外の空気を入れるとスッとする

月夜がきれい

 

「お風呂に窓あり派」の親戚の男の子の弁です。

 

うん、確かに。

真昼間に、窓からの明るい光の中でお風呂に入るのは、とても気持ちがいいものです。

建て替える前の実家には、お風呂場に窓がありましたから、これは懐かしい思い出です。

 

温泉に行って、窓の大きい個室風呂にゆっくり入る、これはもう最高です。

 

夜だって、長湯して火照った身体に、窓から入る冷たい外気。

昼間の疲れが、蒸気といっしょに消えていくように感じたものでした。

 

まさにプライスレスなメリットですが、あえて、無粋に比較してみましょう。

オプション料金やその他ランニングコストからも、メリットは大きいかどうかです。

 

なにしろ、「ローコスト住宅」ですからね。

 

窓の換気性能

 

お風呂場の窓は、換気とカビ対策に便利

 

そう聞いたことはありませんか?

私はあります。

 

風呂上りには、窓を一瞬大きく開けて、湯気を外に出しなさい。

子どもの頃は、そう教えられたものです(終い湯の場合)。

 

確かに窓を開けると、浴室内の湯気は、サーっと外に流れていき、曇っていた視界もクリアになります。

そして、一気に寒くなります。

 

ただし、それは昭和の家の話なのです。

現在の家は、浴室にしっかり換気扇がついています。

実は、窓を開けずに換気扇を回した方が、早く乾燥できるのです。

 

その理由はこうです。

 

水分は、暖かい空気に多く含まれる

換気扇は、室内の空気を強制排気する

 

これが、前提条件。

そして、そこで窓を開けると・・・

 

窓を開ければ、室温が下がる

換気扇をまわしても、冷たい空気しか排出されない

水分は、壁や床に残ったまま

いつまでもジメジメして、カビの温床

 

あちゃ~。

お風呂場の窓が換気・カビ対策にイイ

これは、最近の新築では当てはまらないことが多いのです。

 

気密・断熱性能への影響

 

家というのは、基本的に開口部が少ないほど、気密・断熱性能を高めやすいです。

開口部とは、窓やドアですね。

 

分厚い断熱材と壁材・外壁と何重にも工夫された壁に比べ、窓はガラス。

ダブルやトリプルガラスだって、断熱材に守られた壁よりは、どうしたって無力です。

(きちんと断熱処理された北国の住宅の話です)。

 

壁の性能が同じなら、窓がある方が、お風呂場は寒くなります。

 

防犯対策としてのウィークポイント

特に1階にお風呂場がある場合、防犯対策は重要です。

 

侵入できないように、金網入りの窓にするとか、ヒトが通れないサイズの窓にする。

これは、もう当然の対策でしょう。

 

それに加えて忘れてはいけないのが、覗き対策です。

 

げ!マジ!?

だよな~、女湯を覗く話とかあるもんな。

 

ここまで来て、目を真ん丸にして、神妙な表情になったのは、あの親戚の男の子です。

彼には小さい娘さんがいますからね。

 

不特定多数の民家を渡り歩いて、浴室を覗くような人は少ないとしても、ストーカー事件は、けっこう身近です。

 

狙いを定めた家の、ガードの低い窓から浴室の中をのぞく。

 

こんな話、昔のテレビドラマにもありませんでしたか?

幸か不幸か、ガジェットは進化していますからね。

今なら、もっと簡単にできちゃうでしょう。

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掃除の大変さ

元々、掃除は苦手です。

掃除機も面倒ですが、とにかく億劫なのは、水回りの掃除です。

 

水分を吸ったホコリって、濡れているときは不快だし、乾くとなかなか取れません。

そして水回りは、水垢にカビという二大巨頭の好発地帯です。

 

水回りの掃除が大好き!

なんて言う芸人をひとり知っていますが、あれは特殊な趣味だろうと思うのです(羨ましさをこめて)。

 

お風呂場の窓は、蛇口こそありませんが、水分が溜まりやすいです。

湯気が結露しますからね。

 

壁ならば、シャワーでザっと流せば終わりです。

でも窓ならば、窓枠の凹凸に沿って、洗剤をつけたり、拭き掃除をしたり。

 

どうしたって、手間はかかるのです。

 

お風呂場に窓を希望する人は、自動的に「お風呂場掃除」の担当者として、厳重に任命されるべきでしょう。

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お風呂場に窓をつけたい!それなら・・・

 

お風呂場に窓をつけたいなら、こんな方法があります。

 

  • 高い位置に窓をつける
  • 開かない窓にする(はめ殺し・FIX窓)
  • 断熱性能の高い窓をつける
  • 浴室そのものの断熱性能を高める

 

覗かれにくい窓にするなら、天井近くの場所に設置したり、そもそも開けられない窓にすることも方法です。

外気を入れたり、見た目の解放感としては劣りますが、日の光は入ってきます。

窓ガラスを工夫すれば(すりガラスやアンティーク調ガラス)、柔らかい陽の光を楽しめることでしょう。

 

また、寒さ対策として、断熱性能の高い窓にするのは当然。

さらに浴室全体の断熱性能を上げる施工も、物理的には可能です。

規格住宅で建てる場合は、なかなかすごいオプション費用になりそうですが・・・。

 

お風呂場に窓をつけるのは、費用対効果で検討

そんなに窓がほしいなら、これくらいやれ!と、奥さんに言われた(親戚の男の子談)

 

窓のあるお風呂で、リラックスして過ごす。

開放感があって、外から新鮮な空気も入ってきて、ストレスもお湯に溶けていくみたい。

 

これは、その通りでしょう。

せっかく家を建てるのだから、居心地よくしたいし、夢もある。

 

ただ問題は・・・。

そうです、費用のことですね。

 

ローコスト住宅で建てようというときに、そこまでの費用をかけるべきか。

初期投資に加えて、掃除の手間もあります。

寒かった・・・と感じれば、暖房代も追加で必要です。

 

それを「些細なこと」と感じるか、他に費用を回したいと考えるか。

お風呂に窓をつけるかどうか問題は、地味なようでけっこう重要な話題なのです。

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