新築の注文住宅で、子ども部屋をどうするのか。
まして、ローコスト住宅。
しかも狭小住宅の場合は・・・?
ちょうど家づくりを計画中のイトコ家族ですが、この問題が解決できずにいました。
イトコ夫妻には、娘さんがひとり。
今は3歳ですから、子ども部屋の問題は喫緊のことなのです。
素人同士で話をしていても、なかなか結論は出ません。
そこで先日、イトコ夫妻が工務店と相談してきました。
そしたら、さすがはプロです。
子どもを持つ予定のない、
つまり「子ども部屋」にあんまり興味のない私でさえ、
あぁ、なるほど!って思いました。
子ども部屋を考えるとき、必要な視点はひとつ。
そして間取り造りのポイントは、4つなのです。
子ども部屋は、とにかく「融通が利くこと」
※子ども部屋のイメージって、こんな感じです。でも・・・
子ども部屋を作っても、ほとんどは予定通りに使われません。
相談に行った工務店で、イトコ夫婦がまず言われたことです。
子ども部屋と固定して考えるのではなくて、
子ども用スペースをどうするか
これが大事なんだそうですね。
小学生までは、リビングの方がしっかり勉強する。
中学校に行けば、個室の方がはかどる。
夜寝る場所は、早ければ小学生になったタイミングで、個室へ。
大人と子どもは、就寝時間も睡眠時間も違います。
最近では、親と子どもで寝室を分けるのは早めが多い。
その方が、親もストレスが少ない。
(※工務店の意見です)。
とは言え、子どもがひとりで寝たり、個室で勉強をしたがるタイミングは、家庭でそれぞれ違います。
なので、子ども部屋に一番必要なことはこれです。
色々と「融通が利く」こと
予算が潤沢で、大きなお屋敷なら、使わない部屋があってもいいでしょう。
でも、イトコ夫婦が建てるのは、ローコスト住宅です。
イトコ妻ちゃんの言う、
坪単価をかけても無駄にならない子ども部屋
そのために必要なポイントは、5つありました。
ローコスト住宅で、子ども部屋を作る4つのポイント
自由度の高い間取り・設備にする
子どもの成長に合わせて、必要な収納や家具の大きさも変わってきます。
子どもの好みもあって、自己主張もするでしょう。
せっかく用意した子ども部屋なのに、ちょっとズレている。
それを防ぐための対応策はこれです、
- 狭い個室を作るよりも、広めの部屋を間仕切りで仕切る
- 分割することも想定して、窓の位置を決める
- 棚は可動棚にする
- ベッド以外の大型家具を置かない
- 収納は、ウォークインクローゼットに集約する
これで子どもが増えたり、性別が違ったりと、予定外の変化にも対応しやすくなります。
また大型家具を置かないことで、
- モノを増やさない
- 子どもが独立後に、違う用途で部屋を使いやすい
そんなメリットがあります。
子ども部屋は、狭くてもいい
ローコスト住宅で、しかも狭小住宅で暮らすコツは、個室にこだわらないこと。
居心地が一番良いのがリビング。
寝室は、文字通り寝るための部屋です。
子ども部屋も同じです。
子どもは、子ども部屋に住むわけではありません。
ベッドが置ければ、それで用が足ります。
5畳でも広いくらいです。
そもそも子どもって、狭いスペースが好きなタイプが多い。
秘密基地だって、狭いでしょ?
※工務店の見解です。でも、確かにそうかも。
子ども部屋を孤立させない
子どもが部屋にこもってしまうかも。
中で何をやっているか、親の管理が行き届かず心配。
そうならないように、子ども部屋を孤立させない工夫が大事です。
- リビング階段を通って、子ども部屋に行く動線
- リビングの隣室を子ども部屋にする(将来は客間へ)
- 子ども部屋のドアを外して、ロールスクリーンをつける
ドアの代わりにロールスクリーンをつける話、私はびっくりしました。
でもそこの工務店では、数例の事例があるそうです。
「立ち入り禁止」のプレートを100均で買って、ぶら下げているんだとか(そこの家の子供さん)。
スタディスペースを作る
小学生くらいまでは、自力で勉強を進めていける子どもは、まずいません。
そんな子どもは、エリートです。
(注:工務店の見解です)
子ども部屋で勉強させようとカッカするよりも、リビングにスタディスペースを作りましょう。
調理や家事をしながら、あるいはニュース番組を見ながら、親も無理なく、勉強を見てあげられます。
工務店からは、そんな風に話があったそうです。
この「無理なく」が大事ですよね。
親がイライラピリピリすれば、子どもも情緒不安定になると聞きます。
でもねぇ。
仕事から疲れて帰ってきたり、
山ほどの家事を片付けながら、
子ども部屋にいる子供さんに勉強させるのは、面倒じゃありませんか?
こう工務店の営業さんに言われたとき、イトコは深く納得したらしいです。
ちなみにスタディスペースを作る場合は、こんな事例があるそうです。
- 対面キッチンのリビング側カウンター
- 壁付けキッチンのはじっこ
- リビング階段の下(階段下収納の場所)
- リビングの畳スペース
そして、おすすめなのは、
テレビに背を向ける配置にすること
テレビを見える環境にしておいて、
テレビを観るなと言うのは、修行のようなものです。
子どもさんにさせたいのでは、
耐える修行ではなく、将来に役に立つ勉強ですよね?
(※工務店の見解です)
広さとしては、
奥行き60センチ以上のスペースが必要
設計のしやすさとしては、奥行き45センチが一般的だそうです。
でも、学校から配られるプリントを広げたり、大型の図鑑を開いて置くと、それではかなり狭く感じます。
大人がノートPCを使うことを想定しても、60センチ以上は奥行きが必要です。
子どもが独立した後に、その部屋は?
私は医療介護関係の仕事をしていて、高齢者のお宅に伺うことも日常茶飯事です。
札幌郊外で昔からの住人も多く、そんな方々は、おしなべて戸建て住まい。
そして、みなさん。
2階の子ども部屋は、現在もそのままです。
じゃあ、子どもさん家族が帰省して、そこに滞在するのかと聞けば、
泊まらなくなって、もう何年も経つとおっしゃいます。
息子家族は、盆暮れに来ても日帰り。
あるいは、近くのホテルに泊まる。
盆暮れに嫁が婚家に泊まり、家事をするなんてこと、
そろそろ昭和の「懐かしい習慣」になってきているのでしょうか。
まあ、自分も一回もやってませんけどね(かつての話)。
イトコ夫婦も色々と話合っていますが、
- 限りあるスペースを無駄にしたくない
- 将来、子ども部屋が物置に変わるのは、避けたい
結局はこれがローコスト住宅で、しかも小さい家を建てる場合の「子ども部屋戦略」ではないかな、と。
それがアラフォーおひとりさま暮らしの感想でした。
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