こんにちは。
札幌近郊でローコスト住宅を建てたい。
そして選んだのは、藤城建設の「ゆきだるまのお家」。
決め手となったのは、断熱性能が高く、暖房費が安くても暖かいから、でした。
とは言え、暖かさの感覚は個人差があります。
それに「断熱性能が高い」とは、どこと比べての話なのか。
南国で人気のハウスメーカーと比べて「暖かい」、これじゃあ、意味がありません。
そこで、私が素人なりに判断基準としていたことをご紹介します。
どのくらい熱が逃げにくいのか、「熱損失係数=Q値」

断熱性能を説明するものとしては、例えば「熱損失係数」があります。
どのくらい室内から熱が逃げにくい家なのかを示す数値で、いわゆる「Q値」と呼ばれるものです。
- 家のどの場所に窓があるか
- 断熱材はどのようなものを使用するか
- 暖房器具はどの場所に設置してあるか
- どんな換気システムを使っているか
屋根・天井・壁・床など家中の設計と、それぞれの建材の断熱性能。
さらにそれらを組み合わせた上で、換気システムによる空気の流れも計算します。
担当してくれた設計士さんによると、
門外漢には頭が痛くなるような、膨大な計算作業だそうですね。
ま、ひとことで言うと、
家全体の断熱性能と空調効率がわかる、便利な数値です。
ちなみに、熱損失が小さいほど、Q値は低い数値=断熱性が高いとなります。
国が定めた次世代省エネルギー基準によると、北海道では、Q値1.6w/㎡K以下が望ましいとされていますね。
Q値が低い家は熱の出入りが少ないので、暖房の効きが良く、温まれば冷めにくい「魔法瓶のような家」となるわけです。
「魔法瓶のような家」
これも、藤城建設さんからはよく聞いたフレーズでした。
北海道で、高断熱や暖かいをセールストークにするハウスメーカーや工務店では、Q値はこんな数値です(それぞれ参考ページに飛びます)。
- スウェーデンハウス(1.32w/㎡K)
- 一条工務店(0.51w/㎡K)
- 木の城たいせつ(最高値 0.94w/㎡K)
もちろんメーカー側の公表値・カタログ記載の数値ですから、良い条件下で出されたものでしょう。
実際に建てた方のブログを拝見すると、やはり少しは緩い数値になるようですね。

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「ゆきだるまのお家」で建てる我が家のQ値は?
さて、我が家もQ値を計算してもらいました。
ちなみに計算書の費用は、かかりませんでしたよ。
我が家の場合は、
Q値 0.96w/㎡K
なかなか悪くないと思いませんか。
ローコストではない大手の工務店やハウスメーカーと比べても、あまり遜色ない成績です。
このQ値の計算書は、実際の工事を開始する前、間取りの打ち合わせが全て済んだ段階で、手にすることが出来ました。
担当設計士さんは大変だったと思いますが、ありがたかったと思います。
安心感が違いますもの。
Ua値やC値は? 我が家では計算や測定しませんでした。
Q値については、大満足でした。
でも、住宅性能を示す指標は他にもあります。
例えば、Ua値やC値。
我が家では、これらについては、計算や測定をしませんでした。
理由は、こうです。
まずUa値

Ua値は、簡単に言うと、Q値を簡略したような指標です。
外皮平均熱貫流率 = どのくらい熱量が外に出やすいかを表しています。
ただQ値が、室内の各部の断熱性能をそれぞれ計算しているのに対し、Ua値は、外皮面積(外皮=天井、壁、床、窓等)のみを対象にしています。
また、換気による熱量の損失も、計算には含めません。
つまり、Q値よりは、「ざっくりとした」断熱性能の指標なのです。
なお2013年からは、Q値ではなくUa値が公的な省エネルギー基準として採用されています。ZEH(ゼロエネ住宅)の審査基準にも使われていますが、我が家は申請の予定なしです。
なので、Ua値の計算は「ナシ」としました。
さて、C値はどうか
C値とは、「相当すきま面積」= どのくらいすき間があるのかを示すものです。
数値は、少なければ少ないほど、高気密な住宅ということになります。
Q値は、あくまでも机上の計算です。
設計がどれほど優秀でも、大工さんの技術が見合わなければ、すき間だらけの建物になる。
こういうことです。
で、このC値。
もちろん書類上の計算では算出できません。
実際に建物が完成してから、換気の状態などを計測する必要があるのです。
計測には機材も専門技術も必要ですから、担当の設計士さんがちゃっちゃと測るなんてことは出来ず、
手配は出来ますけど、お金も時間もけっこうかかりますよ(。-_-。)
だそうです。
費用はともかく、完成・引き渡しの時期がずれるのは困ります。
前職を辞めて引っ越す段取りでしたし、時期は折しも2~3月。
引っ越しのハイシーズンです。
引っ越し業者の確保も危ぶまれていましたから(コロナ禍の前です)、完成時期は厳守してほしい。
そもそもローコストで建てるし、ちょっとのズレは、まあいいんじゃないの?
文句あるなら、高級住宅メーカーに頼みなさいよ。
と、第2の自分に諭されたところで、C値の測定はパスしました。
気にならないと言えばウソになりますが、ま、今のところは特に不便はありません。

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ローコスト住宅を選択肢に入れたとき、私の疑問は、「それって、ちゃんとした家なの?」でした。
完璧でなくても、あばら家は困ります。
でも、その会社の家が「ちゃんとした家」なのかどうか、判断基準もありませんでした。
その中で、Q値は、客観的な基準として、私にとってはよりどころのひとつでした。
札幌近郊とは言え、やっぱり北海道は寒い。
光熱費を抑えても「暖かい家」であれば、ある程度は「しっかりした」家だろう。
「しっかりと暖かい家」のひとつの側面は、高断熱で気密性が高いこと。熱が逃げないこと。
少なくとも、設計段階ではそれが達成されていてほしい。
その基準として、Q値。
こんな思考の流れでした。
トリプルガラス窓とか、樹脂サッシ、何やら横文字オンパレードの断熱材・・・
こんな細部だけでなく、家全体として「暖かいのか」。
これを判断するために、Q値は有益だったな。
そう感じています。
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