農家から転業した社長(現在は会長)と、組合員として集まった職人集団。
ちょっと風変わりな会社ながら、ローコスト住宅の分野で実績を重ねるのが「専門職組合株式会社」です。
ちなみに札幌市と周辺だけでなく、空知や胆振・後志でも棟数を伸ばしている会社です。
今回は、専門職組合株式会社とローコスト住宅「COLORS」について、特徴や口コミをまとめました。
専門職組合(株)とは
新、ローコスト宣言。
専門職組合(株)とは、1級建築士事務所が核となり、組合員となっている各専門業者・施工者と連携し、家を建てていく形態の会社です。
下請け・孫請けの体制を取らないため、中間マージンをカットし、費用をローコストに抑えることができます。
これにより、マンションと同程度の価格で一戸建てを建てたり、フルリフォームの費用で新築する。
それが、専門職組合(株)の考える「新、ローコスト宣言」なのです。
また創業時の社長(現会長)は、元は農業を営んでいたという珍しい経歴で、廃農後は水道会社などで営業職を経て、専門職組合(株)を立ち上げています。
起業後は、「業界を知らない営業マンが、初年度から数十棟の契約を取っている」と話題になりました。
鉄骨マンションや高機能・高価格の住宅も幅広く手がける専門職組合(株)ですが、創業時から一貫して取り組んでいるのが、ローコスト住宅です。
幾多の試行錯誤の末、それはローコスト住宅「COLORS」として形になりました。
ローコスト住宅「COLORS」のコンセプト
出典:専門職組合(株)
自由設計。じぶんいろ。ずっとここちのいい家。
「マイホームを建てるなら、自分(施主)に合った価格で、無理のない支払い計画が大前提。
その上で、家族やライフスタイルに沿った暮らしやすいマイホームを考えませんか」
このコンセプトを実現するため、COLORSは完全自由設計ながら、990万円(建物本体価格)~の価格設定となっています。
基本スペック(ローコスト住宅「COLORS」)
専門職組合の資料とパンフレットは、ずっしりたくさん
ローコスト住宅「COLORS」について、スペック情報をまとめています。
Q値 | UA値 | C値 | 耐震性能 |
公表なし | 公表なし | 公表なし | 公表なし |
※施主の依頼があったときのみ測定(別途料金)。そのため平均値は不明。
※最も低価格の「スタンダード」でも、住宅ローンフラット35sの適合レベル。
ローコスト住宅のシリーズ | COLORS(カラーズ) |
坪単価(目安) | 40万円前後/坪(スタンダード) |
施工地域 | 札幌市・近郊から北海道全域 |
断熱材など | マグブローライト吹込み(内断熱)、発泡ポリエチレン板(床)、セルロースファイバー吹込み(天井)
※スタンダードの場合。ハイグレードでダブル断熱。 |
暖房方法 | セントラルヒーティング(灯油・ガス・電気) |
間取りの自由度 | 制限なし。完全自由設計。 |
平屋 | 可能。 |
土地の紹介 | あり(売却の相談にも力を入れている) |
工法 | 木造軸組工法 |
アフターサービス | 1か月・6か月・1年目・2年目点検 |
その他 | 地盤保証10年、第3種24時間換気システム、全室テレビ線配置 |
専門職組合(株)のCOLORS、特長や強み
料金の仕組み
COLORSは、主に断熱性能によって、料金は3段階に分かれています
出典:専門職組合(株)
坪単価でみると、一番安いスタンダードレベルで、
40万円前後~/坪が目安です。
ちなみに、30.5坪までの料金目安は、それぞれのグレードではこんな感じですね。
30.5坪未満 1300万円~(スタンダード)
1380万円~(ミドルグレード)
1450万円~(ハイグレード)
※「住める状態」の総額費用。諸工事(屋外給排水工事・杭工事など)や諸申請料・設計料、外構工事などは除く。
なお、1000万円以下の狭小住宅の実績もあります。
断熱性能について
3段階のグレード
COLORSでは、断熱性能によって、価格グレードを3段階に分けています。
出典:専門職組合(株)
スタンダード | 吹込み断熱工法 |
ミドルグレード | 複合断熱(吹込み断熱工法+遮熱シート施工+基礎外断熱)、Low-E仕様の断熱窓 |
ハイグレード | ダブル断熱(建物・基礎)+遮熱シート施工、Low-E仕様の断熱窓 |
※樹脂サッシは、全グレードで標準仕様
※スタンダードレベルでも、住宅ローンフラット35Sの基準はクリア。
ブローイング吹込み断熱(DBI工法)について
出典:専門職組合(株)
COLORSでは、全てのグレードでブローイング吹込み断熱(DBI工法)を内断熱として採用しています。
メインに使用されている断熱材はマグブローライトで、これはグラスウール断熱材の1種です。
屋根・床・壁・天井に吹き込んで施工するため、カットして使用するタイプの断熱材よりも、隙間を生じさせにくい特徴があります。
コンセントボックスの裏や配管周りにも隙間が出ないので、経年劣化による沈みが少ないとされています。
なおハイグレードでは、建物・基礎の両方にダブル断熱となります。
耐震性能について
耐震性能については、3つの視点から配慮されています。
これは、スタンダード・ミドルグレード・ハイグレードに共通です。
「抜けに強い」こと
建材をつなぎ合わせる部分は、各種金物接合(耐震金物)で施工しています。
これにより、旧在来工法に比べ、接合強度が約2倍に高まるとされています。
阪神淡路大震災(震度7)では、柱や梁が外れてしまう「引き抜け」が建物倒壊の原因の一つでした。
それを防ぐために「引き寄せ」を強化するのが、各種金物接合(耐震金物)です。
「ねじれに強い」こと
建物を支える仕組みとして、根太レス工法で施工しています。
これは、床下構造部分に構造用合板を貼って建物を支える工法です。
建物にかかる水平力に対し、面で支えるので、地震や台風の横揺れに強いとされています。
「折れに強い」こと
建材には、集成材を使用しています。
集成材とは、小割にした木材を組み合わせて作られたもので、天然木よりも品質や強度が一定に保たれます。
間取り・設計について
ローコストでも、コテージライクな平屋(出典:専門職組合(株))
完全「自由設計」
住宅性能で価格がランク分けされているものの、間取りや設計については、基本的には制約はありません。
いくつかのプランから選択するのではなく、ライフスタイルや家族の状況に合わせ、設計士と相談する形となります。
COLORSとして、超コンパクトハウス(20坪で3LDK、17坪敷地の3階建て)や平屋などの実績もあります。
また専門職組合としては、ローコスト住宅だけでなく、ハイグレードなコンクリートRC住宅や高気密高断熱のスマートハウスの施工例もあります。
COLORSをベースに、一部だけをオプションで高機能にすることも、もちろん可能です、
家づくりのアイテム(9つ)の追加工事は無料
多くのローコスト住宅でオプション扱いとなる、以下の追加工事が無料です。
ローコスト住宅に限らず、一般の注文住宅でも、これらはオプション扱いだったり、個数制限がつく例が多いのですよね。
ペットと暮したり、趣味に力を入れていたり、デザインのビジョンがしっかりしている場合は、こういった設備はとても魅力的です。
専門職組合(株)の口コミ
専門職組合(株)に関する口コミはこちらです。
3年前に専門職組合で建ててもらいました。
新築、中古合わせて40棟ほどのモデルハウスや新築建売、中古物件を見て周り、
10社ほどに相談した中から専門職組合に決めました。
保障やブランドを重視する人は大手がいいと思います。
低予算でもこだわって家作りをしたい人にはオススメだと思います。
いろいろとクレームが書かれていますが、うちは専門職組合でよかったと思います。
どうしても高望みになりがちな家の建築ですが、予算と優先順位を丁寧に教えてくれるのでオススメです。
ローコスト住宅は大丈夫?本当に満足できるのかと思う人は、実際に住んでる人に話を聞けるオープンハウスをやってたはずなので、それに参加してはどうでしょうか?
専門職組合(株)さんですね。はいはい。 何か「匠」を連想するような社名ですが、小さなデベロッパーと同じです。 自社施工の工務店でもなく業界の「手配師」というわけです。 第一、このような業界で「専門職ではない」というはありえないので、専門職組合(株)という名前そのものが「何を言いたいの?」という感じでドン引きです。 悪い、とは申しませんが、普通のデベロッパーです。
ネット上ではあまり口コミは投稿されていません(企業側サイトなどを除く)。
また、営業担当者やアフターフォローに関して、「もうひとふんばり」な意見も散見されました。
※上記の「e戸建て掲示板」など。
創業20年に満たない若い会社ですから、これから体裁が整い、発展していくのでしょう。
なお、平成27年に創業社長から息子さんへ世代交代しています。
情報や体験談をお持ちの方は、当サイトのコメント欄に教えて頂けると嬉しいです。
施工事例
専門職組合(株)の施工事例は、こちらです。
出典元:専門職組合(株)
【1000万円以下の施工:札幌市M様邸】
【1500~2000万円以下の施工:札幌市北区S様邸】
札幌市内にある住宅展示場の情報
モデルハウス
専門職組合(株)では、実際に施工したお宅を期間限定で公開するオープンハウス方式を採用しています。
札幌市内・近郊で、常に数か所のオープンハウスを公開中ですが、ホームページに掲載していない物件もあります。
専門職組合(株)の概要
社名 | 専門職組合株式会社 |
本社 | 札幌市北区新川西1条4丁目2番36号 |
TEL/FAX | 011-768-5633 / 011-768-5634 |
設立 | 平成14年6月 |
事業内容 | 住宅建築販売業 住宅地開発分譲 リフォーム事業 アパート及びマンション設計、施工 店舗設計、施工 |
建設業の許可 | ■宅建業 北海道知事 石狩(3) 第7054号 ■建設業 北海道知事許可 (般-28)石 第18216号 ■一級建築士事務所 北海道知事登録 (石) 第4978号 |
代表取締役社長 | 滝下 靖之 |
コメントや体験談などお願いします
とんでもない所ですよ。絶対にすすめません。雪の重さに耐えられない強度です。重さがかかると家鳴りが酷いです。そのせいか壁の凹凸がかなりあります。また浴槽、暖房などの設備の取り付けが無茶苦茶ですべてやり直し、断熱材の入り方はムラがあり。冬は寒い。夏は熱がたまりやすく室温が30度など余裕で超えとても住めたものではありません。ローコストをうたっておりますが、その後の工事、設備代がかなりかかりました。そして点検、修理箇所は手抜き。社長は一切非を認めずしまいには逆ギレをしてくるというヤ○ザまがいの業者です。こちらも専門の方にお願いし家屋の調査をしましたので調べた内容には間違い無いかと。申し訳ないのですが詳しい内容を記入し特定されると、なにをされるか分かりませんので個人情報は控えさせて頂きます。
コメントありがとうございます。私自身はこちらでお願いしなかったので、生の情報はとってもありがたいです。また何かあれば、ぜひお寄せください。補修後は快適に住めていらっしゃるといいのですが・・・。