シンプルな白い外壁で、三角屋根。
スモーキーブルーの四角い家に、ニュアンスのある窓。
何かのお店みたいな、スタイリッシュな外観。
グリートホームをご存知ですか?
ローコスト住宅専門メーカーほどお安くはありません。
でも、柔軟な設計・造作の割には、大手よりもリーズナブル。
そんな建築会社、グリートホームについて、基本情報や口コミをまとめました。
グリートホーム株式会社とは
グリートホームとは、恵庭市に事務所を構える建築会社です。
外観と内装ともに、北欧モダンなデザインが特長ですね。
それも、本格的なもの。
ちなみに系列会社には、スタイリッシュなデザインに定評のある「エイベルホーム」や、まるで古い洋館のような「フェアリーホーム」があります。
グリートホームのみでは、年間の新築棟数は20棟ほど。
時間をかけて施主の意向を汲み上げ、専属大工が丁寧に施工するのが持ち味です。
なお、小さい会社ながらもモデルハウスを建て、着実に実績を伸ばしつつあります。
北欧モダンのグリートホーム
基本スペック
Q値 | UA値 | C値 | 耐震性能 |
測定なし | 0.3 W/㎡・K 前後 | 0.6 cm2/m2前後 | 希望者のみ測定 |
ローコスト住宅のシリーズ | ローコスト住宅の設定なし |
坪単価(目安) | 65~70万円/坪。ただし設計内容によって変化。 |
施工地域 | 札幌市・近郊(千歳市・恵庭市・北広島市)、苫小牧・室蘭エリア |
断熱材など | 基礎断熱、ダブル断熱、天井ブローイング(高性能グラスウール、ポリスチレンフォームほか)、窓Low-E仕様・H5等級 |
暖房方法 | ガスセントラルボイラー・エコジョーズ・各室パネルヒーター・都市ガス(コレモなど)選択相談は可能 |
間取りの自由度 | 完全自由設計 |
平屋 | 可能 |
土地の紹介 | あり |
工法 | 木造軸組工法(在来工法) |
アフターサービス | 1カ月目・1年目・5年目・10年目点検
「JIO」による住宅瑕疵担保責任保険 |
その他 | hag houseのフランチャイズ店であり、相談は可能
「地盤サポートシステム」ジャパンホームシールド 最大20年の地盤品質保証 第3種換気システム |
料金の仕組み
30坪前後で、2000万円(税込)が目安
坪単価は、65~70万円ほど/坪
自由設計なので、決まった金額の固定プランはありません。
ただ、責任を持って提案する「最低限」の設備をつけた場合、この金額が目安だそうです。
なお、内外装・住宅設備(キッチンやシステムバス、トイレなど)は、この金額内でもいくつかの選択肢から選ぶことはできます。
住宅構造
住宅基礎について
出典:グリートホーム
グリートホームでは、布基礎を採用しています。
立ち上がりの幅は、150mm。
基礎内部には、120mm厚の防湿コンクリートを使用。
ただし杭工事が必要な地盤であれば、コンクリートの量は増量して調節しています。
主要構造について
グリートホームの家は、木造軸組工法(在来工法)です。
ツーバイフォー工法に比べ、窓や間取りを自由に設計できるのがメリットですね。
なお主要の建材は、強度がしっかりしている構造用集成材を使用。
弱い部分が取り除かれ、無垢材に比べ、経年変化による反りや割れも格段に少ないです。
出典:グリートホーム
さらに外壁側には、9mm厚の構造用合板を装着。
これが合板耐力壁の役割を果たしますが、補助的に筋交いも一部追加。
建物全体で、バランスのとれた耐震構造となっています。
さらに耐震機能の補強としては、風圧や地震など水平耐力に優れた「根太レス工法」を採用しています。
ちなみに、シックハウス症候群の原因となる有害物質(ホルムアルデヒドなど)についても、
放散量が少ないグレードの建材を使用しています。
外壁について
デザインにもよりますが、基本的には、金属系サイディングを外壁に採用。
汚れにくく、防火性能にも優れています。
また、熱反射効果もあり、太陽熱による室温の上昇も抑えるのも魅力です。
断熱性能について
出典:グリートホーム
グリートホームでは、基礎断熱・ダブル断熱(軸間断熱+付加断熱)です。
基礎断熱では、布基礎コンクリートをポリスチレンフォーム保温板B類3種で、しっかり挟み込みます。
その厚さは、内外合計で100m厚。
これにより、床下の気温を室温に近づけ、底冷えを防止することができるのです。
建物本体の断熱施工は、ダブル断熱(軸間断熱+付加断熱)。
柱と柱の間を埋める軸間断熱(内断熱)は、高性能グラスウール16kgで100mm厚。
外壁内部には、付加断熱としてポリスチレンフォーム保温板B類3種を20mm以上の厚さで施工です。
天井部分は、ブローイング工法で実施。
構造体が複雑な場所でも、吹込み用グラスウールでぴったりとすき間を埋めることができます。
なお密度は18kg相当で、施工厚さの目安は、300mmです。
気密性能について
建物の気密性が低い場合、室内の湿った空気が断熱材の中で冷やされ、それが結露になることもあります。
その壁内結露をそのままにしておくと、家が腐ってしまうこともあるのです。
かつて、それが大問題になったことがありました。
グリートホームでは、気密フィルム施工で内側全体をカバーしています。
室内から建材へ、湿気が流れ込まないように防ぐわけです。
これにより、すき間風も防げるので一石二鳥です。
間取り・デザインについて
出典:グリートホーム
すっきりシンプルだけれど、素っ気なくはない。
よく見ると手が込んでいて、オシャレなお店にも見える。
そんなデザイン性の高さが、グリートホームの魅力です。
自由設計なので、間取りにも制限はありません。
一棟ごとに専属デザイナーがつき、外観も内装もトータルコーディネートしています。
なお専属大工による施工であり、世界に一つのオリジナル造作家具も、多く手がけています。
ちなみに狭小地や変形地にも対応が可能です。
ただ会社が小さく、手がけている新築棟数も少ないため、会社経費は抑えられている。
だから、プランニングの自由度の割には、大手ハウスメーカーよりは安い。
このあたりのコストパフォーマンスの良さが、グリートホームが支持される理由なのかもしれません。
グリートホームの口コミ
グリートホームに関する口コミはこちらです。
一昨年新築し(2014年)、建坪37坪、吹抜けあり、エコジョーズですが真冬のピーク時で3万弱程度でした。
設定温度は22度から23度です。
電気代は1万程度でしょうか。
ちなみに断熱は外張50mm、内断熱140mmです(オプション追加)。
基礎工事施工中に何度も見に行きましたが、非常にていねいにやってました。
凝った家にしては坪単価も安い方だと思いますし、お薦めです。
ここは断熱よりもおしゃれ重視でしょ
でも見た目が良いからね。夏はクーラー、冬はエアコンがんがん使えばOK
そのくらいデザインが最高だからね
光熱費なんて気にしちゃだめ
私は一番すきなメーカーです。
デザインは確かに可愛らしくシンプルで良いのでファンが多い事は理解できます。
一応、外壁に金属サイディング、一部羽目板張り仕上げ、屋根はカラーガルバリウム鋼板と
なっていますが、断熱性能の詳細が知りたいところです。
参考価格はしっかり出ていますね。
ネット上では、まだあまり口コミは投稿されていません(企業側サイトなどを除く)。
新築棟数が少ない会社ですから、施主や家族の人数も多くはありません。
ただ固定のファンが多い会社ですから、口コミはこれから増えてくるのでしょう。
情報や体験談をお持ちの方は、当サイトのコメント欄に教えて頂けると嬉しいです。
施工事例
グリートホームの施工事例は、こちらです。
出典元:グリートホーム
札幌市内にあるモデルハウスの情報
グリートホームでは、年間数棟のモデルハウスを建築し、販売も行っています。
随時公開していますので、ご確認ください。
出典:グリートホーム札幌オフィス
また札幌オフィスもモデルハウスとして公開中です。
住所:札幌市北区屯田7条8丁目2-11
電話:0123-39-3337(問い合わせは恵庭の本社へ)
オープン時間: 10:00~18:00
定休日: 毎週 月・水曜日
出典:グリートホーム
グリートホームの概要
社名 | グリートホーム株式会社 |
本社 | 北海道恵庭市漁町30 |
TEL/FAX | 0123-39-3337 / 0123-25-3844 |
設立 | 2008年8月 |
事業内容 | 注文住宅の設計・施工、不動産取引 |
建設業の許可 | 一級建築士事務所 北海道知事登録(石)第6413号 建設業 北海道知事許可(般-30)石第20042号 宅建業 北海道知事石狩(3)第7582号 |
代表取締役社長 | 阿部敏春 |
感想(個人的な)
いかがでしたか?
グリートホームは、ローコスト住宅専門の工務店ではありません。
でも正統派「北欧モダン」のデザイン性には魅力があって、少し無理しても手に入れたい。
家を建てる前に出会っていたら、そんな風に気持ちが揺れたかもしれません。
実際多くのファンがいて、新築棟数も安定しているそうです。
ちなみに北欧風のデザインを取り入れた住宅会社は、ローコスト住宅にもたくさんあります。
ただ費用を削っている分、安っぽくなったり、パッケージとして決まったデザインしか選べない場合もあります。
デザイン性を本格的に追及すると、かなり高額になってしまう・・・。
オシャレな家を建てたいとなると、そのあたりが悩みどころですよね。
グリートホームの場合は、大手よりも割安に、デザイン性の高い家を建てられることが一番の魅力と感じました。
まあ私自身は、とにかく「暖かい家」が欲しくて、断熱性能が最優先でした。
なのでデザイン性で選ぶという選択肢は、全然思いつかなかったです。
でも。
今思えば、少し気にしても良かったかな。
施主もある程度の勉強をした方が、設計士さんのアイディアも広がると聞きました。
「住みたい家」のイメージを言語化するには、施主の中に知識や言葉の選択肢がないと、なかなか難しいのです。
設計士さんはエスパーじゃないので、施主の心まで読み取ることはできませんもの。
もしこれから情報収集するなら、まずは一括で資料請求することをお勧めします。
何しろ楽で、費用がかからない(無料)。
契約の義務もないので、気になった会社だけ、改めて連絡すればいいのです。
工務店やハウスメーカーの間取り図・概算見積をまとめて取り寄せるなら、最近では「タウンライフ」でしょうね。
コメントや体験談などお願いします