「ゆきだるまのお家」で家を建てると決めて、設計の打ち合わせでお願いしたことはコレです。
- 断熱性能が高い家
- 平屋
- 次の春までに完成すること(転職時期に合わせたい)
- 予算は現金1000万円。追加で調達しても(ローンも検討)、プラス1000万円。
資金に制約のあるローコスト住宅ですから、希望がそのまま叶ったものだけではありません。
でも、形を変えて、やりたいことが実現したものもありました。
そして、それは当初の予算内に収まったのでしょうか。
断熱性能が高い家
断熱性能
これが「ゆきだるまのお家」の一番の持ち味でしょう。
- 内断熱(充填断熱)と外断熱のW断熱
- 太陽の熱も取り入れる設計
- 24時間換気は、室内を一定に保つ熱交換換気システム
- 複合ガラス(Low-E)と樹脂サッシの窓
これらは標準装備でしたので、追加料金はありませんでした。
窓ガラスについては、標準の複合ガラス窓をトリプルガラスに変更できます。
念には念を入れて、ガラスのグレードアップを悩みましたが、なにしろオプションで追加料金です。
設計段階で、Q値 0.96w/㎡Kでしたから、標準装備のままでお願いしたのでした。
高断熱を実感しているか
入居して、冬も経験しましたが、実は結露を一度も経験していません。
家中のどの窓も、です。
これは、断熱性能が高いことの効果かな、と感じています。
また実際の光熱費は、こうなりました。
少し補足です。
2019年~2020年にかけて、冬季に灯油代金が高騰しました。
なので、灯油ストーブの設定は低めにして、エアコンの暖房も併用しています。
冬場も電気代が高めなのは、それが理由ですね。
夏場の電気代は、冷房を使ったためです。
予想最高気温が25℃以上の日は、日中はつけっぱなし。
飼っているのは小型犬で、彼らは熱中症になりやすいのです。
それが7~8月は、月に半分以上といったところです。
以前住んでいた平屋の貸家では、厳冬期の灯油代は6万円を超える月もありました。
今は随分、楽になっています。
平屋に住みたかった。でも・・・
最終的には総2階建てにした自宅でしたが、元々は「平屋」が第1希望でした。
アパートや平屋の貸家暮らしが長く、ワンフロアで完結する生活にすっかり慣れていたのです。
「ゆきだるまのお家」に巡り合ったのも、きっかけは「平屋」の施工例を検索していたことでした。
でも、土地に余裕がなく、平屋は断念したのです。
その代わり、こちらが希望している間取りの要点・特長を抜き出して、それを「総2階建て」で実現することになったのでした。
生活空間は1階で、水回りの用事だけ2階
「平屋」を希望したのは、生活動線を最小にして、居間でゆっくり過ごしたいから、です。
- 飼っている犬たちと、いつも一緒にいたい。
- 犬たちがどうしているか、いつも視線に入るようにしておきたい。
これを総2階建てで実現するためのプランはこうです。
- 1階は居間ワンフロアとして、部屋の隅にシステムキッチンを設置。
- 空間を仕切る対面キッチンやダイニングは、設けない。
- 居間の一角をドッグスペースとして、ケージやトイレを置く。
- 居間を広くするために、水回りは2階へ(浴室・洗面・洗濯機)。
実際の間取りは、こうなりました。
1階
2階
ちなみに、折り畳み式マットレスを使って、夜も1階で寝ています。
もちろん、犬たちも一緒ですね。
2階の二部屋は、一部屋は衣類などの保管場所です。
そして、もう一部屋は、客室として使っています。
洗面・浴室と客室が同じフロアで、居間からも離れるので、
「気を使わなくていいね」と、案外評判がいいです。
「ゆきだるまのお家」のモデルルームとは、全然違う間取りです。
こんな風に自由に変えられるのは、大きな利点でした。
だからこそ、「平屋」を諦められたというわけです。
相談・契約から完成までスケジュール
断熱性能もいい、間取りは「平屋」から「総2階建て」に変更して納得でした。
で、次に譲れない条件は、完成時期でした。
「ゆきだるまのお家」を見つけて、藤城建設に相談に行ったのが4月です。
その時点で、翌年の2~3月に退職する予定で、上司と相談をしていました。
人数ギリギリで、しかもちょっと特殊な部署だったので、後任者を確保して辞めたかったのです。
このタイミングで、転職を考えていました。
つまり、1年足らずで建物を完成させ、翌年の2月頃には入居することが、絶対条件だったのです。
実際のスケジュール
実際のスケジュールは、こうです。
- 4月から相談を開始。
- 5月~8月まで、月1回弱のペースで打ち合わせ。
- 9月に工事の契約。
- 10月~工事開始。
- 2月に完成し、受け渡し。
だいたいこの写真の通りで、2月後半には入居となりました。
入居後の1年点検の際に、現在の状況を聞いてみましたが、だいたい同じくらいのスケジュールで完成するそうですよ(2020年夏頃に確認)。
打ち合わせは少ないか
設計開始から本契約まで、対面の打ち合わせは数回。
少ないように見えますが、特に問題は感じませんでした。
私より少し前に、もっと大手のハウスメーカーで自宅を建てた知人夫妻がいます。
彼らの話では、月に何度も打ち合わせがあったそうですね。
楽しいことだけど、体力勝負だったと、真顔で言っていました。
これを聞いていたので、ちょっと心配していたのです。
当時住んでいたところから、打ち合わせのモデルルームまで遠かったんですよね。
高速道路を使っても、車で2時間ほど。
毎週出かけていくのは、体力的にキツイです。
でも、フタを開けてみたら、月に1回も行きませんでした。
これはありがたかったし、会社としての方針でもそうらしいですね。
担当設計士さんの話ではこうです。
- 対面の打ち合わせは、内容を煮詰めてからするのが原則。
- ダラダラと何度も会うと、お客さんの時間も無駄遣いすることになる。
その代わりなのか、メールでのやり取りは頻繁にありました。
細かい質問も、大丈夫でしたよ。
データとして残るので、何度も確認できて助かりました。
総額はいくら必要だった?
断熱性能ヨシ、間取りは希望に近いもの、完成まで1年足らず。
ここまでは、お願いした条件が、ほぼ叶っています(平屋は諦めましたが)。
それでは、結局ローコストで済んだのか?
その答えは、こうです。
総額:1500万円くらい(税抜き)
詳細を少し。
本体価格と標準外工事で、1400万円弱
これに、オプションを追加しています。(エコカラットなど資材関係や、ちょっと素敵な照明、とかそういうもの)
それと、登記のための手続き費用など諸々で、100万円ちょっと。
- 総2階建て(1階2階が同じ広さで長方形の箱型)
- 延床面積は、26坪強(87㎡弱)
- 本体価格は、1300万円弱
- 坪単価は50万円弱。
ローコスト住宅の範疇にちゃんと収まりました。
まあ、これ以外に火災保険や新しくした家電、引っ越し費用はかかるわけですけど、ね。
それでも、手持ちの予算が1000万円。
追加で調達しても(ローンも検討して)、さらに1000万円まで。
この範囲内に何とか収まったのでした。
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